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 日比谷公園の中にある三角形の建物=日比谷図書館、
現在は「日比谷図書文化館」に、初めて行ってみました。

 名取洋之助という名前は、 マグナムフォトの展覧会を見た頃、
日本で最初の写真集団「日本工房」を立ち上げたという記事で知りました。
今回、チラシを見ておもしろそう!と足を運んだのですが、
予想以上の興味溢れる展示に、大満足です。

 日本工房=1933年に設立された、報写真を標榜する写真集団。メンバーは
木村伊兵衛、土門拳、原弘、山名文夫、河野鷹志、亀倉雄策などの錚々たる顔ぶれ。

 欧米への日本文化紹介誌「大日本」は屏風状に広げて展示され、
コラージュのようにびっしり入った被写体は、
映画スターでは原節子・佐野周ニ・長谷川一夫、
陶芸をしているのは濱田庄司、
日本人形のお顔は、たぶん平田郷陽昨…工場で働く人々、仏像などの美術品、
ずっと見ていても見飽きません。

 戦後創刊された「週間サンニュース」は、「LIFE」のようなもの、
と言うよりは、もう少し庶民的な、写真が多目の週刊誌という趣。
スタッフには一流のカメラマンと編集者が集まって、
「名取学校」と呼ばれ、岡部冬彦・稲村隆正などが活躍。

 会場には名取氏と関わりの深いカメラマンの作品パネルが並んでいましたが、
貧しくてちょっと悲惨な感じの終戦直後の庶民であっても、
どこかほっとできる、木村伊兵衛の作品が好きです。

 青春時代をドイツで過ごした、裕福な名取青年。
彼の美学は欧風仕込み…チラシの写真はうつむいてしまっていますが、
丸いめがねの風貌は、名家の御子息を彷彿とさせました。

 「報道写真とデザインの父」という副題の通り、
この展示に登場する多くの人物を見て、彼の存在が
後世に多大な影響を与えたことが納得できました。
 会期は今月26日(火)まで。

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