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その1からの続きです。 迎賓館には建物の脇から入場し、順路に従い進んでいきますが、 廊下に設えた電気スタンドは陶器の台に布製の丸いシェード、その花瓶のような台も 九谷、伊万里、白磁など、1つ1つ美術品のよう。 昨年の震災では幾つか倒れて割れてしまったという事ですが、丁寧に修復し、 元のままのものが今も置かれている…これは書籍を売っている外の売店の方から伺いました。 玄関ロビーは藤田嗣治、階段ロビーは小磯良平画伯の絵画。 よく見ると、通路にくすんだ金色の扉…エレベーターで、 この広い迎賓館に2機だけ、あるそうです。 イタリア産やノルウェー産の大理石の円柱は、美しい色合い、 明治後期の輸入家具はみんな張り替えなどをして新品同様に、今も使われていいます。 前回、シミが気になった「朝日の間」の薄紫色の桜の柄の絨毯でしたが、 今はすっかり綺麗にクリーニングされていました。村野藤吾監修のシックなもの。 各部屋の“天井画”は木の板の上にキャンバス地を貼って油彩で描かれているため、 どうしても木の凹凸が目につき、これはなかなか解消できないという事でした。 「花鳥の間」の七宝焼きは名工・涛川惣助の作品。日本画の雰囲気を出すため、 難しい“ぼかし”の手法が用いられ、30枚の楕円形の作品1つ1つが名画のようです。 外に出ると噴水が優美な姿を見せ、館内に飾る「盆栽」も公開されていて、 樹齢70年〜140年の、見事な枝ぶりでした(写真)。 外観も大修理から3年目となってもまだ光っている銅の雨樋、白く磨かれた外壁。 これが明治の終わりに建てられたものとは思えません。 宮廷建築家・片山東熊の名作「迎賓館」、また来年も見に来たいと思います。
また、秋には辰野金吾の「東京駅」も創建当初の姿に戻るので、楽しみにしています。 |
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