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 イジスという名前は初めて聞きましたが、リトアニア生まれの写真家で、
ロベール・ドアノーや、アンリ・カルティエ=ブレッソンなどと並び
「パリ写真」と呼ばれる作品を撮っている写真家の1人ということです。
 初期は兵士の肖像〜ファンタジックな風景写真。パリの風景、ロンドン、イスラエルも。
 他に芸術家(ローラン・プティ、ミスタンゲット、カミュ、ドラマール、アンドレ・ブルトン、
ブラッサイ、ジュリエット・グレコなど)の肖像、
マルク・シャガールの「ガルニエ宮(オペラ座)天井画制作」の様子等がありました。

 一番枚数を割いているのは、やはり「パリ」。
 1940年代の戦争直後の、道路や河畔で寝ている人、釣りをする人、子どもの花売り…
町並みには曲線が多く観られ、柔らかな印象。
 一方、ロンドンでは直線が多い気がします。
イスラエルでは植林をする少女の凛とした眼が強烈な印象でした。

 街頭での見せ物で、全身鎖で縛った女性が写っていて、これは映画「道」の世界。
ジェルソミーナのメロディーを瞬時に思い出しました。
メリーゴーラウンド、ピエロ、サーカスを観ている人々の写真もありました。

 「空気感」…目に見えないものまでを写し取っている…と感じる写真たちは、
私にはマルセル・カルネの映画のようでした。
 
 イジスがレポートしたシャガールの天井画制作の様子。
初めて見たシャガール画伯は、想像していたよりも穏やかな風貌でした。

 展覧会の副題は「レンズで奏でる人間賛歌」。
確かに町の人々に温かな視線を感じる写真たちに、懐かしいような幸せな気分になりました。
 前日に、他の美術館で入手した「招待券」に、これは行くしかない!と急遽予定変更。
ラッキーな出会いに感謝です。

※観たのが最終日だったため、展示は終了しています。


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