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☆2012年12月21日(金) 文学座アトリエ(信濃町)
ご縁があって観劇することになった初めての演目、新作です。
作/東憲司、演出/高橋正徳(桟敷童子)。
海女を引退した睦子(新橋耐子)は、小さな水族館を作りましたが、とうに閉館。
寂れた建物は取り壊して「観光センター」にする計画が持ち上がっていましたが、
彼女は絶対に立ち退かないと、籠城を始めます。
登場人物は睦子の他、説得に奔走する子どもたち=自営業の長男(石田圭祐)と嫁(富沢亜古)、
失業中の次男(横田栄司)。
孫のほのか(吉野美紗)は“最強の海女”といわれた祖母に憧れ、海女に志願。
籠城を応援する重治(海女の眼鏡を作る職人=坂口芳貞)、睦子と重治が会う事を
頑なに嫌がるその娘(山崎美貴)、とぼけた婿(櫻井章喜)、そしてほのかの友人たち。
籠城シーンは時にコミカルに展開しますが、老女役の新橋さんの迫真の演技は圧巻でした。
文学座アトリエは杉村春子さんの自宅の一部だったというコンパクトな空間のため、
息遣いが伝わり、それが凄い迫力となっていました。
劇が進むにつれ、睦子と重治にはなにか“訳”がある…その事実が明らかになります。
睦子は「海の底で“あるもの”を見てしまうと、海女を引退しなければならない」という
海女の掟を破ってもう一度海に潜ったばかりに、
大事な人たちが遭難したと、自分を責め続けていました。
そこへ、籠城中に海岸に散歩に出たほのかが、高波に飲まれたという知らせ。
部屋を飛び出していった睦子でしたが…。
海は広く深く、いろいろなものを飲み込んで遠い潮騒の音を響かせていました。
幕間なしの1時間55分。一気に駆け抜けた印象です。見られたことに感謝!
ストプレにも、嵌りそうです。
余談と言えない程のことですが、1つ置いた座席に劇団四季の若手女優さん(たぶん)が座っていて、
終演後、号泣で立ち上がれないほど…とっても可愛い彼女でした。
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nice
2012/12/23(日) 午前 9:45 [ mcx2o222b6z0bz40 ]