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代々木上原のギャラリーに寄った帰り道、「古賀政男音楽博物館」を訪ねました。 私の親世代には「古賀メロディー」は空気のように自然に馴染んでいる印象があります。 我家にもアントニオ古賀氏が演奏したギターのLPレコードがありました。 耳コピでイントロから全部エレクトーンで弾いて、大人に喜んでもらうのが嬉しかった、小学生の頃。 母はよく「人生の並木道」を口ずさんでいました。 「影を慕いて」「酒は涙か溜め息か」「湯の町エレジー」「丘を越えて」「悲しい酒」… そんな昔の記憶をたどりながら、古賀政男の生涯のパネル展示を順に見ていくと、 便箋に書かれた直筆の手紙が目に留まりました。 亡くなる2日前に書かれたという文章を読み進むうち、涙で霞んで読めなくなりました。 『私の歌が好きな人は悲しい人ばかり。早くこんな歌が歌われなくなる日が来ると好い。みんなハピー(原文のまま)になってほしい。戦争の傷痕もピカドンの慟哭も早く消えろ。古賀メロディーも早くなくなれ。みんな幸せになって欲しい。私の願いはそれだけだ。』という要旨です。 古賀氏の発案で「ひろしま平和音楽祭」が始まったことも初めて知りました。 現在、若い人は“古賀メロディー”にあまり馴染んでいないのが“平和な証拠”かどうかは よくわかりませんが、“人の痛みがわかる人”も、きっと古賀メロディーが好きだと思いますし、 日本から「情緒溢れる楽曲」が消えることはないと信じています。 展示の中に『美わしの志賀高原』(作詞:西沢爽)が復刻されたものがあり、
小学5年生の林間学校で聴いただけなのに、今でも歌えることに驚きました。 歌は岡本敦郎氏。母も私も清潔感あふれる歌唱が大好きでしたが、 先日逝去されたニュースを知り、残念に思っています。 |

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