博物館

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 東京国立博物館は正面に「本館」(渡辺仁・1941年)、
向かって右が谷口吉郎設計(1968年)の「東洋館」、
左は青銅のドームを頂く、片山東熊設計の表慶館(1909)。
この3つを巡るのが、高校生の頃の楽しみでした。

 この1月2日、改装工事で3年余り閉館していた東洋館がリニューアルオープンし、
早速行ってきました。

 ここには小学生の頃母や兄と来て「ミイラ」に衝撃を受けた思い出が鮮明です。
2010年7月、特別公開であの「ミイラ」には再会しましたが、
今回は「棺」の表情に惹かれました。ほんのり微笑んでいるようなとても優しいお顔。
きっと天国に行ったのでしょう。

 同じ部屋にはエジプトから出土した「船の模型」・紀元前2000年頃。
エジプトの地図を観てナイルが湾曲しているのもわかるし、
あの辺はハルツーム(現在はスーダン)など、
思いは「アイーダ」の福井ラダメス将軍へ。ここにある「本物」は想像を掻き立てます。

 他には中国や朝鮮の陶器も美しかった。「青磁輪花鉢」(南宋12〜13世紀)は、
釉薬のヒビが入っている部分で光を弾き、さらに華やかでした。
 反面、黒い茶碗(=日本では「天目」と呼ばれる)の
柚薬が兎毫斑(細かな筋)となっているものが目を惹きました。

 そして「書跡」。今までは概ね中国より日本の書が好きでしたが、この日、
その認識を改めることとなりました。
 まず、黄道周の草書の作品。高校時代の恩師の筆跡に似て懐かしい。

 趙孟瀕の楷書にも見入りました。マスの中に1文字ずつ、丸みを帯びた豊かな印象の文字が
動きの感じられる筆跡で「こういう文字を書きたい!」と思いました。
楷書でもっともっと端正な物はたくさん観たことがありますが、これは“規格外”でした。
 さすが東博、いいものがたくさんあります。

 ガンダーラ美術の部屋は、頭の中にゴダイゴの歌が流れ続け、エキゾチックな気分。
鼻筋が通った美男子ぞろいでした。

 東洋館〜本館と巡りましたが、新年からとても心豊かな時間が持てて、幸せでした。

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