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“ジャベールがなぜ自ら死に至ったのか”。
「レ・ミゼラブル」最大の謎でした。
“原作”をつぶさに読めば納得できるか?という期待を持って
読み進めていったのですが…。
文庫本4巻の383ページ「ジャヴェルの変調」。ここです!
★罰を与えるための人間ジャヴェルと、罰を受ける人間であるジャン・ヴァルジャンと、
互いに法の中にあるそのふたりが、ふたりとも法を超越するに至ったことは
恐るべきことではなかったか。
★バルジャンを引き渡すことは悪いこと、自由の身にしておくのも悪いこと
★神聖なる徒刑囚、法を持ってしても裁くことのできない囚人…
*以上、要旨を引用
バルジャンに殺されなかったこと=捕まえなければいけない相手が
自分の命を救ったことが、
逆にバルジャンを捕まえる意欲を衰えさせたというか、
マリウスを助ける崇高な姿を見て、“人間として”逮捕できなかったけれど、
“警察官として”は、逮捕しなければいけなかった。
『法の番人、失格』。今までどんなことがあっても守り通してきた「法」。
それを自ら破った、けど破らない訳にはいかなかった。
“聖なる徒刑囚ヴァルジャン”と出会ってしまったのが、
ジャベールの運命を決めたのでしょうか。
なんだかジャベールも可哀想…。
でも最後まで法に忠実だった=命と引き換えにしても
筋を通した彼は、立派な警察官です。
ラストではみんな一緒に幸せそうに舞台に並んで、
天国で平和に暮らしていると想像し、少しは救われた気になりました。
勿論、以上は私の個人的解釈です。“すっきり!”ではありませんでしたが。
●この原作の訳では人名がジャン・ヴァルジャン、ジャヴェル、マリユス、
アンジョーラ等の表記となっています。(訳・豊島与志雄)
※写真の「星」の飾りは…「オペラ座の怪人」クリスティーヌの衣裳の一部です。
劇団四季60周年展で撮りました。
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