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 金唐紙=“きんからかみ”と読みます。
最初にこの言葉を知ったのは3年半ほど前の「岩崎邸」で。
「長谷川等伯の展覧会」が激混みで、待ち時間が90分!
それなら、空くのを待つことにしようと、
急遽、足を伸ばした時でした。

 和紙を張り合わせて、型を当てて立体的に打ち出したものに彩色する、
革に似ている=擬革紙(ぎかくし)と紹介されていました。
 上品で美しい色合いと、金色が華やかなここの壁紙の印象は鮮明でした。

 そしてこの日のミキモトホールで、エメラルドグリーンと金の
“岩崎邸の壁紙”と再会できて、感激。

 他にも日本郵船小樽支店、岩崎邸の撞球室などの復元、
写真から起こした「鹿鳴館」の壁紙もあって、もう夢心地。

 幸い、この技術を保持している上田尚(たかし)氏も会場にいらして、
いろいろなお話を伺うことができました。

 一番知りたかった製造工程のVTRも見ることができました。
 
 2種類の和紙を張り合わせ、錫の箔を張ったものを、
型(ロール)に巻いて、ブラシで叩いて模様を浮き出させる、
その“ブラシの材質”を見極めるのに苦心されたようです。
 そして彩色。手作業の温かさが感じられます。

 図案は洋風でありながら、菊の花を用いたり(日本郵船)、
背景になっている流れる文様が和服の柄のようだったり、
その“折衷”は、文明開化の雰囲気でした。

 復元された「岩崎邸撞球室」にも、近いうちに行きたいと思います。
ギャラリーもいいけれど、壁紙は
その建物にあってこそ“生きる”と思うので。


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