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洋装と装束、両方の1フロアずつの展示は、
「わぁ!」と歓声を上げたくなるくらい、素敵でした。
まず、洋装。明治の洋風化政策によるローブデコルテや
ローブモンタントは、19世紀末の流行も取り入れられたパフスリーブ。
時代が下るとスリムなシルエットのドレス
=アールデコ調になり、みんな桜などの和の要素を入れながらも、
上品な華やかさがあります。
コーナーを分け、昭和の戦後の現代とほぼ変わらない
スーツに似た雰囲気のローブモンタントもありました。
着用者の名前を見ながら、小柄でスリムだった方が多いなあ…と当時に思いを馳せました。
明治の皇后陛下=昭憲皇太后の、ピンクで裾に
オーストリッチの羽が付いたドレスは、1889年の
「大日本帝国憲法発布の絵画」に描かれたものに酷似している…
120年以上前のドレスなのに、羽はふわふわ。保存状態の良さには感心しました。
一方、男性の正装は軍服のイメージで、重厚な黒地に金モール。
ここで初めて知ったのが、陸軍と海軍の違いでした。
袖の模様がトレーフルというクローバー型で
ボタンは桜の花、肩章がモール、帽子は前に鍔がある形が陸軍。
袖は線と丸のブレード、肩章はエポーレット型、
ボタンは碇と桜の組み合わせで、二角帽子なのが、海軍。
更に華族(公・侯・伯・子・男)の爵位の色別。
順に紫・緋・桃・浅黄・萌葱。立襟と袖口に幅10センチ程、
しっかり色分けされて、厳然たる階級社会を見る思いでした。
展示は意外に男性の服が多く、勲章も展示されていたせいか、
見学者も男女同数くらいで、いつもとは違う雰囲気でした。
つづく。
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