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この本との出会いは図書館でした。懇意にしている司書さんが
「音楽の小説なの、お勧めよ」と言ったので、3冊を一気に借りました。
1巻の初版2008年11月ですが、3巻まで出揃った時に借りたので、
読んだのは、ちょうど4年前の2009年12月でした。
トニーの福井さんに夢中だった、あの頃。まさか4年後に“舞台化”での
福井さんを見ているなんて、本当に不思議。
あの頃も、読みながら思いっきり感情移入してしまいました。
作者の藤谷さんは同年代、1980年代に高校時代を過ごし、
友人は音大付属高校に進み…ハンサムなピアニスト(ラーンキ)に
夢中になったものでした。
13日の初日、“あのカバー”の文庫版3巻が会場でようやく買えて
帰途の電車の中で、単行本にない『再会』を読んで
劇の冒頭部分とやっと繋がりました。
そして「再会」最後の1行を目にしたとき、電車の中なのに
思わず目頭が熱くなって困りました。さっき見てきたばかりの舞台、
プログラムの福井さんのモノクロ写真、全てがどっと押し寄せてきて。
“最高のタイミング”で読んでしまったようです。
小説としても好きでしたが、舞台化されてもっと好きになり
忘れ難い作品となりました。
最初に勧めてくれた司書さんは遠くに異動されたのに(家も遠い)、
つい先日、市民ホールでばったり会ったのも、
何かに導かれたのかもしれません。
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