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自分の居場所。
普段あまり意識しなかったことを、じっくり考えてしまいました。
「自分の居場所がない」と感じたリュウとジュンとタケシは、家出を企てます。
小学生と中学生だし、すぐに自宅に戻るのかなぁと思っていたら、
話は思わぬ展開になっていきました。
もともと“センセイ”という小説家が
タケシからの手紙を受けて、小説を書き始め、タケシたちは
その“お話の中”で語られて、物語は進んで行きます。
とにかく…“いじめ”の描写は切なくて、読むのがつらい。
絶滅してしまった動物たちの話は興味深く、
ステラー大海牛のことは初めて知りました。
「生きてほしい。」「生きるって何かを信じていられるってこと…」
親が願うのは、それだけ。
改めて思った小説でした。
今までの重松作品よりも、ちょっと入り組んだお話でしたが、
言いたいことはストレートに伝わってくるし、
やはり心の機微を描かせたら右に出る者はいないと
私には感じられました。
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