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☆2014年3月20日(木)ソワレ シアター1010
新作、初日。「クオ・ヴァディス」という映画がありましたが、大筋は同じです。
あの映画が舞台になる…どんなスペクタクルなのか、
幕が上がるのをワクワクしながら待ちました。
美しい合唱で始まった史劇。若い兵士マルクス(松原剛志)が一目惚れをした
リギア(彩乃かなみ)は、キリスト教徒。信仰が理解できないマルクスは
彼女を強引に連れ去るが…
ローマは暴君ネロが制圧し、民衆は顧みず、あろう事か街に火を放って、
その罪をキリスト教徒に擦り付ける…。
キャストはネロ(菊地まさはる)、リギアの養い親プラウティウス(川口竜也)と
ポンポニア(今泉りえ)、ネロの妻ポッパエア(井料瑠美)、ローマの将軍(阿部裕)、
マルクスの叔父(岸田敏志)、ペテロ(宝田明)など、
何かしらの作品で見たことがある方々、実力派ばかり。
岸田さんの生の歌声は初めて。味わいのある声です。
“傾国の美女”にぴったりの井料さんはとっても妖艶で怖かった。
四季を退団し、久しぶりの大塚俊さん。生き生きと歌い踊っていたのも
嬉しく観ていました。
何人もが磔刑になる場面は胸がきりきり痛みましたが、
全編歌で綴られた壮大なお話は、真っ白な髭のペテロの殉教の地が、
現在のヴァチカン(キリスト教の大本山)、というラストに、
現在までの「道」がすっと繋がった気がしました。
重厚な音楽と、彩乃さんの澄んだ歌声が耳に残ります。
重たい印象もありますが、感動も重さ=手応えがある作品だったと思います。
「史劇」は衣装も見応えがあって、体に巻きつけるものや兵士の鎧など、
西洋絵画(壁画)の世界のようでした。
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