|
上映が終わりそうになって、慌てて見に行ってきました。
原作は賞をとってすぐ読んで、“時子”という主人公の名前が、
大好きだった祖母と同じで、とても印象に残っていました。
舞台となった赤い屋根の“小さいおうち”が素敵。
外観は「田園調布駅」を思い出させます。窓の色ガラス(ステンドグラス)、
玄関のコート掛け、壁紙や応接セットはレトロモダン。
奥様(松たかこ)の洋装も、こんな服を着たいな…と思わせる、
上品で愛らしいデザインでした。
映画の感想がいきなり「セット」や「衣裳」になってしまうのはいつものことですが…
原作を読んで、筋がわかっていた分、
役者さんだけに集中しなかったのかもしれません。
女中・タキを演じた黒木華さんは、ベルリン国際映画祭の主演女優賞を受賞。
何気ない日常の所作がとても日本的で、物静かな中に強さが感じられる、
そんなところが評価されたのでしょうか。
古きよき日本を体現したことが評価されたのだとしたら、嬉しい。
冒頭がお葬式、過去(戦争中)と現在が行き来するなど、
「永遠のゼロ」を少し思い出した映画でしたが、
どちらも心にしみるいい作品だと思います。
|