|
チラシの写真を見て即「行く!」と決めた、懐かしい上野駅。
モノクロなので古そう(1960年代?)に見えますが、撮影は1979年頃です。
確かにもっと昔は、このプレートが手書きでした。
上野は幼い頃からなじみの深い場所でした。祖母の家(亀戸)に行くとき、
秋葉原(万世橋)の「交通博物館」、「上野動物園」や美術館にも
母とよく出かけたものです。
作品のなかの人々…赤帽さん、ホームに新聞を敷いて座るひとたち、
ネッカチーフを被ったおばさんと唐草模様の風呂敷の大荷物…
いつの間にか見かけなくなっていました。
自分の35年前を想うと、この写真の中の母親や子どもたちの服装が
記憶とみごとに被ります。いつのまにこんな時間が過ぎ去ったの?
観ていきながら涙がでそうになるくらい、懐かしかった。
本橋氏は映画監督でもあり、作品は物語を感じるシーンが多く、
なにか読みとりたくなります。
幕間(まくあい)…地方からここに来るまでが1幕、上野駅で幕間をとって、
東京生活の第2幕が始まる…ほっと息をつけるような、
雑多だけど温もりを感じる駅でした。
そのぬくもりは過去形になりつつあるのも、時の流れでしょう。
この写真の直後、東北新幹線開業から、上野駅は都会的な場所へと変わり始めたと、
今になって感じることとなりました。
展示は5月2日まで。
|