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副題は「渋沢栄一と帝国ホテル」。そして「知られざるライト館以前の物語」。
1890年に開業した帝国ホテル。
開業当初から渋沢栄一が取締役を退く1909年までをクローズアップした展示は
期待通り「古い建物の写真」がたくさんあって、嬉しくなります。
あの現在は明治村に一部が保存されている「ライト館」は、1923年の竣工。
それ以前の開業当初の建物は壮麗な雰囲気でしたが、
年代を経て手狭になったり、挙句火災に遭ったり。
新しい「帝国ホテル」は誰に設計を依頼するのか?
そのとき、経営手腕を買われて取締役になっていた林愛作=彼はニューヨークの
古美術商「ヤマナカ商会」と繋がりがあり、その縁がF・L・ライトの設計へと続く。
読みながらなるほど!と感心しました。
古い写真に写る人々から「帝国ホテル」での晩餐会や祝賀会を
晴れやかな表情で楽しむ様子が伺えます。
(チラシは東京逓信管理局員招待慰労会・1912年)
渋沢栄一も、個人としては晩年まで接待や家族の結婚式に、
頻繁に利用していたようでした。
私は、宿泊や食事をすることはないまま、日生劇場や
シアタークリエに行くついでに、立ち寄ってアーケードを眺めたりする
「帝国ホテル」。
“ちゃんと利用する機会”も、いつかあると良いなあ…と、思っています。
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