|
ポスターはアフリカかアジアのイメージでしたが、行ってみたら、
ヨーロッパのビーズもあって、大変目を楽しませてくれました。
展示はアジアから。琥珀や瑪瑙などの玉、宝貝などの貝殻、銀などの金属、
変わり種は玉虫などの昆虫、果ては人骨まで…ビーズの素材は多岐にわたります。
これらは装飾よりも呪術的な役割を果たしているようです。特に頭部(こめかみや後頭部)は、
魔除けの意味で、さまざまな飾りが作られていました。
アフリカでも、チュニジアはヨーロッパのカラーが入った、鮮やかな色彩が印象的でした。
そしてヨーロッパでは「ジェット」という黒い玉のビーズで作った装飾品に、
目が釘付けになりました。
ジェットとは、木材などが炭化した「化石」。ヴィクトリア女王が喪に服すときに用いたことから
爆発的な流行となり、模造品も出回ったということ。時は1860年頃。
このジェット=黒玉は、「レ・ミゼラブル」にでてくる工場で生産されていたものでしょう。
マドレーヌ市長は安価なものを工夫して製造し、巨万の富を得た…。
美しい首飾りや、ケープにあしらわれた黒い玉から、薄幸のファンテーヌや
天国に召されたバルジャンのシーンまで思い浮かんでしまいました。
展示の最後はドレスにあしらわれた無数のビーズがきらめく、シックな黒のワンショルダー。
越路吹雪さんの舞台衣装です。
ビーズから“世界”がどんどん広がって、今回もとても楽しめた文化学園の展示でした。
|