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☆07年9月29日(土) 青山劇場 
 韓国版「ラ・マンチャの男」東京公演千秋楽から、早2年が経ちました。
この日のキャストは、
セルバンテス(ドン・キホーテ)=チョ・スンウ、アルドンサ(ドルシネア)=キム・ソニョン、
サンチョ=イ・フンジンほか。
韓国語での上演、字幕付きでした。
以下、当時書いた感想の抜粋です。

          *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *
 とうとうこの日が来てしまいました。覚悟を決めて、さあ、開演。
オーケストラの演奏から、ドアが開いて地下牢に下りてくるスンウ君。
この日の座席は、XC列(2列目)センターブロック。まばたきすると、メイクのアイラインまで見えてしまいます。鼻筋も綺麗にシャドウが入っていて、スンウ君、かなり西洋風の面差しになっています。とっても、素敵…。
 そのせっかくの素敵なマスクなのに、あっという間にドン・キホーテの髭を付けてしまう。変化していくときの台詞の抑揚が綺麗。「考え、考え…」というところ「コミネ、コミネ」と韓国語で言っています。それからは動きもコミカルで、声もちょっと潰したような老人風。

 時々寸劇が途切れて、セルバンテスに戻ったスンウ君の「告白」。言葉は通じなくても、その台詞に魂がこもっているが如く、胸を突くものがありました。
“マンブリーノのゴールデンヘルメット”。この歌がとても“よく響く声”で歌われていて、BW版のOSTを聞いたときと一番印象が違う曲でした。
マンブリーノ、という語感がメロディーに乗りやすかったのでしょう。

 名曲「見果てぬ夢」。人間の声という、眼に見えないはずのものが、キラキラ降り注いでいる…不思議な感覚です。ホール全体にふわりと広がり、全体を包み込むスンウ君の“声の魔法”。ずっと掛かっていたかった。
1幕ラストの歌声に浸り、胸がいっぱいで、肩が震えてすぐには立ち上がれませんでした。

 感動の幕切れを受け、2幕も歌から始まります。
2度も聴ける「見果てぬ夢」。そしてアルドンサは涙を滂沱。見ているこちらも、もらい泣きです。
荒くれ男のラバ追いが彼女を連れ去ろうとすると、勇敢にもドン・キホーテは戦いを挑みます。サンチョ、アルドンサとともに、ラバ追いたちをやっつけて「ヴィクトリー!」と喜ぶ、微笑ましいシーン。「痛快だよ」というアルドンサでしたが、その後を考えると、痛ましい。

 普段はただアルドンサにちょっかいを出すだけのラバ追いたちが、このときは本気で暴力を振るう…見ているこちらも目を覆ってしまう。
ぼろぼろになったアルドンサは、「生まれてきたことが罪だった」、とレイディ(ドルシネア姫)と呼ぶドン・キホーテに抗議します。本当に搾り出すような歌声、キム・ソニョンさん、見事でした。

 鏡の騎士の登場シーンは、会場をぐるりと盾の光を反射させて、一瞬視界が途切れますが、この日は余りに前の席で、眼に光が入らなかったから、ずっと凝視できました。
反射する鏡の盾に映る姿に慄くキホーテ。急に老人になって…そこで寸劇はまた中断。セルバンテスに出頭の予告が。劇を終わらせようとすると、牢名主はこれでは納得できないと、続行をすることになります。

 鏡の騎士に詰め寄られ、すっかり気落ちした「アロンソ・キハーノ」。よぼよぼの老人の風体で病の床に伏しています。横たわった途端、眼の光が消え、口は力なく開き、手もだらりとしてしまう、見事な演技。
アルドンサが歌って「私を思い出して」と呼びかけます。綺麗なソプラノの「ドルシネア」。すさんだ毎日を生きる彼女に、勇気と希望を与えたドン・キホーテ。涙が溢れ、止まらなかった。

 正気に戻ったキホーテは、サンチョを呼び、我はドン・キホーテ!と高らかに歌うのですが、それは生の最後の煌きだったようです。歌の途中でひざから崩れ落ちるキホーテ。
床に横たわり、静かに息を引き取るシーン、本当にスンウ君の胸もお腹も、ほとんど動かない。神技でしょうか。ぐったりしたキホーテ=キハーノ老人のくるりと反り返った髭がさらに悲しげでした。
 
 そこへ出頭命令。さっと立ち上がり、髭をはずすセルバンテス。鮮やかな変身。「見果てぬ夢」に送られて、階段を上っていくセルバンテスとサンチョ。晴れやかな表情が眩しい。
本当に、夢は叶わなくとも、ずっと夢に向かっていこう。階段を上りきる直前、満面の笑みを浮かべたスンウ君に、一生忘れられない大きな感動を貰いました。

 ありがとう、「ドン・キホーテ」。新しい人生の扉が開かれたような気がします。
本当に、素晴らしいミュージカルでした。
          *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 今読むと、ちょっと恥ずかしい…。
この日を最後に、チョ・スンウさんの舞台を見ていません。
今は兵役についているため、復帰の日をひたすら待っています。
いつかきっと、また舞台の彼に会えますように。


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