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男性陣のスラッシュの入った袖、ビロードのズボン、羽根飾りの帽子などは レンブラントなどの泰西名画から抜け出したかのよう。 ポーシャとネリサ、2人の袖にはわざと下に着ているものを見せるように 切れ目が入っていて、おしゃれ。 ポーシャは赤が美しいドレス、ネリサは赤とアイボリーのツートンカラーで ウエストに襞が畳まれていました。 シャイロックの娘ジェシカは、グリーンにウエスト部分にドレープがついただけの シンプルなドレス。彼女はウエーブのかかったロングヘアが可愛かった。 そしてユダヤ人シャイロックは、麻袋のようなストンとした布地に ウエストには縄のようなものを緩く締めていて… “服にお金をかけるのは馬鹿馬鹿しい”、と言わんばかりの荒々しさ。 それが、長い裾を翻してのし歩く、彼の雰囲気にぴったりでした。 そして「音楽」。パンフレットによれば、初演時にユダヤ教会で 録音してきた歌声をクライマックスの裁判場面に使っているということで、 いきなり流れてくる“音”が、最初、楽器か声かわからなかったことを思い出しました。 “畏れ”のようなものを感じる音色は、劇を一層盛り上げていました。 子どもの頃に読んだ「ヴェニスの商人」は“賢いポーシャ”が主人公で、 シャイロックはただ“がめつい金貸し”と思っていましたが、 今回はずっと“深く重たい劇”となっていたので、記憶に鮮明に残ることでしょう。 ※時折出してきて眺めている、昔買った本。史劇を見たときなどは確認に役立っています。
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2011年06月22日
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