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 昨日からの続きです
★1983年
 劇団四季創立30周年に上演された「キャッツ」。
日本の演劇史上画期的な出来事だったこの作品には、3つの成功要因がありました。

◎ロングラン公演を見込んで専用シアターを建設(この時はテント・建設費3億円)
◎チケット販売をオンライン化(“チケットぴあ”のトライアルになった)
◎企業とのタイアップ(宣伝費用を味の素が約2億円負担)

 今回の資料として配られたのは、当時の新聞記事のコピー。
今読むと、キャッツは社会現象というか、キャッツ観た?と巷で話題になっていた様子。
演劇界の常識をことごとく覆したと書かれています。
 中でも“オイルショック以来の団体客離れ”とか、“日劇、浅草松竹演芸場の閉鎖”…
という記述には、時代を感じます。(記事は1984.2.10付朝日新聞)

 「キャッツ」は当時の最新流行でありながら、テント劇場で非日常を体験する、
“ハレとケ”という対比は、芝居の原点でもありました。
劇場に入ると3倍の大きさのごみの舞台装置が壁いっぱいにかかって、
一気にその世界に入り込めるのは、今のシアターでも同じです。

 今回の講義も、映像資料をたくさん見せていただきました。
ミュージカルス(1953年頃)関係では、少し古いのですが古川緑波の歌うシーン、
宝塚「霧深きエルベのほとり」*をちょっと聴き、
越路吹雪ロングリサイタルの映像では舞台装置が「オンディーヌ」を彷彿とさせるなど
(どちらも舞台美術は金森馨)、あっという間に時間が過ぎて
もっと聴きたかった、観たかった!と、名残惜しい講義となりました。

 日本のミュージカルの創成期には脚本・演出に菊田一夫(「君の名は」「霧深き〜」*)
“ミュージカルス”には秦豊吉(帝劇社長・翻訳・演出)など、
多士済々のメンバーが関わっていたことも、今回初めて知りました。
 こうして知れば知るほど、興味は尽きません。

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