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 本当に…久しぶりに訪れたこの日は、雨上がり。色づき始めた欅の葉の色と、
レンガタイルの建物が美しく調和していて、中に入る前からもう「来て良かった…」。
 ここは、少し前までは「埼玉県立博物館」という名称でした。
前川國男の設計で、1972年の毎日芸術賞を受賞。今年開館40周年を迎えました。

 今回の展示は、主に県内の円空仏の展示ですが、幾つかは他県からも出品されています。
 多くは簡略化された造形の、すっきりした像ですが、
すっと彫られた目や口元が微笑んでいるように見える像が多く、
観ていると、こちらまで優しい気持ちになりました。

 なかでも、リアルに笑い皺のような“笑窪のような頬の彫り跡”が、仏像と言うよりは
人形に近い像(役行者倚像)があり、えくぼに弱い私としては、目が釘付けになりました。
 もうひとつ、顔がほとんど擦り減ってしまった、紅白の紐がかかった仏像、
これはお寺(お堂)にあって、子ども達が遊んで(触って)磨滅したものでした。
そんな使われ方は、案外、円空の望むところだったのかもしれません。

 前面に衣のひだではなく、雲の文様がくっきりと彫られているのは、円空オリジナル。
飛ぶように…天(あま)翔るように彫って旅した彼らしいと、納得。

 特別展「円空」の他、常設展示もざっと回り、室内から見える竹藪や中庭の風景、
建物の天井、階段、打ち放しのコンクリートの壁なども見て、
名残惜しく博物館を後にしました。

(同日夕刻、大井町で笑窪の可愛いベルと、同じく笑窪の凛々しい王子に会ってきました。)

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