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 劇団四季の全国公演(ウェストサイド物語アンデルセン)で群馬県前橋市に行った時、
「萩原朔太郎記念館(前橋文学館)」に興味を持ったことがありましたが、
平日ソワレ公演で娘が学校から直行するため、4時半の閉館に間に合わず諦めた記憶があります。

 以前読んで衝撃を受けた、萩原葉子「蕁麻の家 三部作」や新潮日本文学アルバムを読み、
大まかな生涯は把握していたつもりでしたが、
詳細な展示を見ていくと、更に興味深い事実がたくさんありました。

 驚いたのは、朔太郎は音楽にも通じ、作曲もしていたこと。その楽譜には
アンダンテ・カンタービレと速度の指定も。
自宅の一部を洋風に改装してマンドリン倶楽部を作り、そこで使われた椅子のデザインも手掛け、
さらに写真撮影にも興味を示し、3Dになる写真も残されていました。

 「月に吠える」では装丁にも力を入れ、田中恭吉、恩地孝四郎と合作のような形で、
朔太郎自身の自筆の絵葉書も大変上手に描かれ、多芸多才な人だったのだと、改めて感心。

 そして下北沢をイメージした「猫町」という詩、これを“ムットーニからくり劇場”=
箱の中のからくりで上演するものも見て…光る眼は「キャッツ」の目チカにそっくり、
一緒に居た娘とわぁ!と、嬉しい驚きでした。

 鋭く研ぎ澄まされた言葉、柔らかいマンドリンの旋律、猫町のファンタジー、
加えて超美青年の朔太郎さんの学生時代の写真もあって…。
 パネル(壁面)にちりばめられた彼の詩の抜粋は“銀色に光る文字”の展示で
とっても印象的でした。

 常設展示は「萩原葉子〜出発に年齢はない〜」。
ダンスの衣裳や乙女チックなコラージュも目を引き、こちらも含め、
存分に楽しめた、世田谷文学館でした。

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