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 三井記念美術館「能面と能装束〜神と幽玄のかたち〜」を観てきました。
 最初“能面?能にはあまり造詣が深くないし、どうしようかな…”と躊躇しましたが、
例の「ぐるっとパス」適用の施設のため、気軽に行くことができました。

 そして…。黒をバックに“能面”が視線より少し高い位置に掲げられた
しんとした展示室で、たくさんの面と向き合っていると不思議な落ち着きが感じられ、
特に女性の面の“表現”には感心しました。

 花の面・オモカゲと名付けられた娘の面(小面)、“臈長けた”と表現される年増の女性、
老婆、顔の経年変化(皺や目の窪み)が見事に面に表現されていました(これ、実感…)。
 泥眼(でいがん)という目の部分が金色に光る面は、恨みをもった役が付けるもの。
角度によって光って見えるのでしょうか。

 「能装束」は、先日大倉集古館で“文様”を見て来たばかりなので、
最初に目に入ったものは“蜀江模様”(蜀江錦翁狩衣)と、すぐに名前が浮かび、
いろいろ見ると、楽しみが増えることを実感しました。

 縫潰(ぬいつぶし)という手法の、刺繍で埋め尽くされた装束(縫潰七賢人模様厚板唐織)の豪華さは、
その多彩な手法と独特の色合いに、息を詰めて見入り、
遠山記念館の「繍」の展覧会で見た日本刺繍の見本を思い出しました。

「能」には全く縁がないと思っていましたが、この展示を見たら、
能の舞台を見たくなってしまいました。生の舞台の醍醐味はきっと素晴らしいことでしょう。

※右がオモカゲ、左は花の小面。いずれも重要文化財です。

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