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☆2012年3月22日(木)ソワレ 文学座アトリエ
初めて観る劇団、初めての場所(劇場)という、貴重な時間を過ごしました。
まず“アトリエ”という空間に驚きました。木造の建物、木製の階段にパイプ椅子。
舞台装置も卓袱台と座布団というシンプルなもの。
前半の「父帰る」は、菊池寛の有名な小説ですが、舞台で俳優に語られると、
生き生きと物語が展開し、あっという間にラスト。
長男(植田真介)の熱演に引き込まれました。
父(戸井田稔)は、帰宅直後の様子から、長男に詰られて
どんどん憔悴していく様子が手に取るようにわかる、名演技でした。
後半「おふくろ」。おふくろ(南一恵)のあまりにリアルなお母さんぶりが見事。
ここでも長男役の植田さんの台詞に聴き入りました。
妹(秋山友佳)は、活発でちゃっかり屋さんの役にぴったり。
この劇のラストは「まあまあ…」と苦笑をするような結末でしたが、
帰宅してからこの演目に興味を持って調べたら、映画版では全然違う結末になっていました。
田中千禾夫の原作は、どんな終わりかただったのでしょう?
演出は江守徹。
今までも、劇団四季のストプレ(鹿鳴館・ハムレット・ヴェニスの商人など)は
観てきましたが、「文学座」は初めて。
少しだけ引っかかったのは、現代風のジッパー付セーターやピーコートを着用という、
“衣装”に時代考証が全くないこと…。
しかし、“演技”に関しては、台詞もはっきり聞き取れるし、
笑い方等も過剰な感じは受けず、台詞の言葉遣いが丁寧語(です・ます)で、
観終えてとてもすっきりした印象でした。
これは“また是非ほかの演目も観たい!”と思いながら
信濃町の“アトリエ”を後にしました。
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