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 毎回楽しみに参加している「遠山邸研究会」。(第1回第2回
今回は「地域資源としてのモダニズム建築―その歴史と現代的意味について」。
講師は京都工芸繊維大学教授・松隈洋先生。

 まず、モダニズムとは何か、というお話から。合理的で機能的なモダニズムは、
コンクリートや鉄を使用する“工業化”以後、この100年のもの。

 遠山邸の施設「遠山美術館」(1970)の設計は、今井兼次(1895〜1987)。
他には、早稲田大学図書館(現・會津八一記念博物館)、早稲田大学演劇博物館、
日本二十六聖人殉教記念館、碌山美術館などがあります。

 早稲田大学図書館の玄関ホールの柱頭飾りは、漆喰細工の見事な出来栄え。
これを作った職人さんは最後の1本を仕上げる際に家族を呼んで見せながら作ったという
エピソードを伺いました。
 そして、この「遠山美術館」は、施主の遠山元一氏(日興証券創始者)の母を思う心が
玄関ホールのフレスコ画や、欄干に“梅の飾りの簪”をモチーフにしたりして
随所に散りばめられていることも…。
建築は「捧げもの」という今井氏の言葉が、しっかりと伝わってきました。

 この美術館には荻原守衛(碌山)の作品「女」が展示されていますが、
遠山元一氏が「碌山美術館」とかかわった縁で“第1号”がここにあると
館長さんから説明がありました。同じく碌山の「デスペア」も所蔵しています。

 抜けるような青空に映える、付近の田園風景や茅葺屋根の「遠山邸」と調和した
白い美術館、入口には優しい雰囲気の天使のレリーフが…これもクリスチャンだった
今井氏のデザインです。

 説明を聞きながら、現在は非公開の“2階展示室”を母と見た幼い日の事が、
その時展示されていた“コプト織”と一緒に、鮮やかに脳裏に甦り、とっても感動しました。 
次回(9月)も、楽しみな研究会です。

 *余談ですが、シャルロット・ペリアンの展示にあった模型(パンナム大阪支店)は、
 松隈先生の研究室の制作でした。お話を伺ったところ「あれは大変でしたよ〜」と
 笑顔で答えてくださいました。

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