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 信濃町駅からすぐ、慶応病院の並びにあるこの施設。
「浅草オペラ」と聞いて、会期末ぎりぎりに見に行ってきました。

 私の両親はリアルタイムの浅草オペラは知らないはずですが、
鼻歌で♪今日もコロッケ明日もコロッケ〜等と歌い、母の育ちは浅草に近いこともあり、
その名残は感じていたのでしょう。
 また田谷力三氏が健在だった頃、その年老いた外見に似合わない
パワフルな歌唱をテレビで見た記憶は鮮明です。

 さて、展示資料を端から楽しみながら読んでいくと、
佐々紅華(さっさ・こうか)という名前が目留まりました。 
 奇遇なのは、この作家の邸宅が現在「旅館」となって数年前に泊まったことがあり、
鮎の塩焼きの混ぜご飯が絶品だったことが瞬時に思い出され、
懐かしさで胸がいっぱいになりました。

 佐々氏の代表作は「君恋し」ですが、作曲のみならず、
作詞作曲「茶目子の一日」、「カフェーの夜」などがあり、
後年奈良に移り住み「生駒歌劇団」を作るなど、多才な方だったようです。

 実物の田谷力三氏の舞台衣装は、地模様が浮き出た白いスーツに
ボタンがたくさん並んだピンクのシャツという、粋なもの。
 また“音源”が聴けるようになっていて、
聴いてみたかった藤原義江のテナーの伸びやかな声は素敵でした。

 オペレッタの再現映像を観ていたら、「オペラ座の怪人」の
劇中劇「イル・ムート」等を思い出しました。

 谷崎潤一郎、川端康成、宮沢賢治、東郷青児、竹久夢二などを夢中にさせた「浅草オペラ」。
そんなマニアを“ペラゴロ”と呼んだそうです。
 タイムマシンがあったら観に行きたい!と思ってしまいました。

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