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2012年8月25日 | 2012年8月27日
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物語は大原美術館の監視員、早川織絵の日常風景の描写から始まりますが、 時間を一気に遡った「アンリ・ルソーの絵の謎解き」の話へ進むと、 一気に引き込まれました。 『画家を知るにはその作品を見る、何時間も向き合うこと…そういう意味では コレクターは、キュレーター、評論家よりもずっと向き合っているけれど、 コレクター以上に向き合っている人が居る、 美術館の監視員(セキュリティースタッフ)だ。』 こんな会話に納得しつつ、物語は織絵が若かった1980年代に遡り、 その中に“ルソーが生きたベル・エポックの話”が挟まれていく。 劇中劇のような趣のこのお話は心温まる展開で、 洗濯船(バトー・ラヴォワール)に集まるピカソやランボーなどを 生き生きと思い描くことができました。 物語の中で、ルソーが「自分の方が巧い」と思ってしまったブーグロー、 具体的に天然色のその絵が思い浮かぶのも、堪らなく楽しかった。 (ブーグローは端正な美しい絵→古典主義に近い画風です) 美術館のキュレーター、展覧会の企画立案、名画の真贋の鑑定… 興味深いことが次々と出現、 目が離せない、久々に面白い本を読みました。
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