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 この美術館は、「遠山邸研究会」の度に訪れていますが、
今回の展示は、この邸宅の設計図などが展示され、
第一室には設計者の室岡惣七(室岡工務所)の青焼き図面(複製)がいっぱい。
手書きの文字に、設計者の息づかいが感じられて、見入ってしまいます。

 図面端に「室岡工務所」と入る“マーク”は、西洋建築が得意だというように、
西洋館の中に文字が入るデザインでした。
 他には竣工当初の写真帖、朝香宮様行幸の際の食器なども。

 昭和11年9月の竣工披露の日、玄関前で撮られた遠山夫妻の記念写真は、
美しい奥様と共に、生家再興を成し遂げた元一氏の
誇らしげ且つ荘厳な佇まいに圧倒されました。

 もう一室は、遠山家秘蔵の「美術品」。
 伝紀貫之「寸松庵色紙」、岡田半江「春霞起鳥図」の2点は、国指定の重要文化財です。
渡辺華山の絵、前田南斉の工芸品、ドーム兄弟のアールヌーボーのガラスのランプなど、
こちらも見応えがありました。
 また、遠山氏は囲碁も名人だったようで、
あの吉田茂氏も、政界引退後に何度もこの川島町に対局に訪れた、
というエピソードも…。

 懐かしい古代切(コプト織)も展示品のなかにあって、
美術館会館当初(1970年代)に母と訪れた、小学生の頃を思い出しました。

※この日の空。下に小さく写っているのが、今井兼次設計の美術館棟です。
 特別公開されていた遠山邸2階から撮りました。

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