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チラシのモノクロ写真(「五能線」1972)に惹かれるものがあり
またしても、会期末ぎりぎりの鑑賞となりました。
1944生まれの北井一夫氏は、最初は学生運動やデモ隊、その後1970年代から
「三里塚」や日本各地の農村を回って懐かしさを感じる風景を撮っています。
概ね1970〜78年頃の少年少女が写っていますが、これはまさしく私…。
特に1974年に撮影された「少女」には、つりスカートとブラウスにドキリとしたくらい。
村の祭礼の写真にはチューリップやバラの花のリップル素材の浴衣。
みんなあの日の私が纏っていた記憶があるようなものばかり。
「フナバシストーリー」も、1970〜80年代の団地を写したものですが、
同じような社宅住まいの経験があるから、これもまた涙が出そうなくらい、懐かしくて…。
「新世界物語」として大阪の街を撮った1980年の写真には
百恵ちゃんのポスターが。あの頃、本当に人気がありました。
「1990年北京」。これはとっても昔に見えるものと近代的なものが混沌としていて、
複雑な気持ちでした。
北井氏の最近の作品は自宅で撮った「ゆず」…。そして震災被災地の「道」。
写真に写った人たちはずっと年をとらず、後生の人から自分に準えて懐かしがられる…
当たり前なのに。ここまでツボだととても不思議に感じてしまいます。
タイムカプセルを開けたような“あの日の私”との出会いは、予想外のことでした。
だからやっぱり、「写真展巡り」は、やめられないのでしょう。
(展示は1月27日まででした。)
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