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チラシの写真を見て、「行きたい!」と即決した展覧会。
モデルは大女優グロリア・スワンソン(1924)。「サイレント女優・モノクロ写真・レース」、
大好きなものが全部揃っています。
スタイケン(1879〜1973)は、若い頃には「絵画的な表現」を極めようとし、
戦争写真家、商業写真、晩年はキュレーターとしても活躍したという多彩な生涯のうち、
今回は1920〜30年代の「商業写真」を中心にした展示です。
とにかく1枚1枚観るのが楽しくて!特に女優たちのところは
「わぁ!」と声を上げそうになってしまったくらい。
メリー・ピックフォード、リリアン・ギッシュ、ルイズ・ブルックス、グレタ・ガルボ。
撮影年も明確なため、女優さんの年齢もつぶさにわかりました。
グレーの諧調が美しく、椅子や花の配置と女優さんのポーズ、笑顔…
スタンダードな構図が落ち着きます。
芸術的な写真ももちろんいいのですが、多くの人を楽しませる目的の
「雑誌に載せる写真」のオリジナルプリントというのも、大好きです。
29歳のゲーリー・クーパーの輝くような美男子ぶり、
渋いアドルフ・マンジュー、コンラート・ファイト、
ピアノとともに写っているガーシュイン、指揮者ストコフスキー、
政治家はチャーチルやルーズベルト、トルーマン大統領など…さながら20世紀の歴史の写真集。
スタイケンのミューズ、モデルのマリオン・モアハウスは、細面で静かな雰囲気のひと。
印象が強すぎない、どんなモードも瞬時に馴染むというのが納得できる美人でした。
斜め後ろからのショットが美しい。
モードを中心に写した写真も多く、ローブや帽子などの
アール・デコのすてきなファッションも堪能しました。
スタイケンは戦後、MOMAの写真部長として企画展を運営し、
最晩年まで精力的に働いていたという…。
また1人、すごい写真家を知ることができた、うれしい展覧会でした。
展示は7日まで。
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