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 自由学園明日館の講座、第2回は前川國男。

 資料の冒頭には「負ければ賊軍という…」という
彼が”敢えてモダニズム”で応募して落選した
「帝室博物館」コンペ(1931)の時の言葉が引用されています。

 戦前はそのモダンさゆえか、コンペの落選も多かった前川國男でしたが、
1952年の「日本相互銀行本店」が日本建築学会賞を受賞した頃からは快進撃が続き、
学会賞は、以下の作品たちで6回も受賞。

 神奈川県立図書館・音楽堂、国際文化会館、京都会館、東京文化会館、蛇の目ビル。
 そして私が小さい頃から親しんでいる「埼玉県立博物館」(写真)は、日本芸術院賞。
ほかにも東京海上ビル、東京都美術館…名作揃いです。

 前川國男は1905年新潟生まれ。父は内務省の土木技師。
弟・春雄は日銀総裁(1979〜)を務めていました。

 簗田貞に師事して、ヴァイオリンを習うなど、音楽にも造詣が深かったそうです。
 東京帝国大学在学中から岸田日出刀に借りた本でコルビュジエにあこがれ、
卒業の日に、シベリア鉄道経由でヨーロッパに渡りました。

 コルビュジエの事務所で撮った写真にはシャルロット・ペリアンも写っていました。
ほかに所員だったのは坂倉準三、吉阪隆正。

 彼は空間感覚が抜群で、プラン導線を重視した美しいシークエンス(場面)が続きます。
今度埼玉県立博物館に行ったら、是非確認してこようと思います。

 それにしても。こうしたモダニズム建築のお話を聞く前は、
コンドルのような様式建築が好きで、ビルは「箱みたい」と興味が薄かったのですが、
今はタイルを見ても「芋目地、馬目地」等とじっと見て興味が尽きません。

 なにを見ても楽しめるのは、とっても幸せです。

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