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 シネマ歌舞伎と同じ日に2本見るのにちょうどいい時間だった、
という理由で選択した作品でしたが、
観ながらいろいろ思い巡らせることとなりました。

 昭和20年8月の終戦から約1か月の間のお話ですが、
占領軍のマッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)と彼の部下
フェラーズ准将(マシュー・フォックス)が、天皇の戦争責任を検証し、
その後の処遇を決めるという任務を遂行します。

 近衛文麿(中村雅俊)が、和平工作を試みたが果たせずに首相を辞任した
と語るシーンでは「異国の丘」を思い出します。
 東條英機(火野正平)は寡黙、天皇の側近・関谷(夏八木勲)が
“陛下は命を狙われていた”と語るシーンは、見応えがありました。
 夏八木さんは、この映画が「遺作」だったというのが、
印象を更に強くしたのかもしれません。

 フェラーズ准将の恋人が、アメリカ留学をしていた日本人女性(初音映莉子)。
彼女が居る静岡を“爆撃から外してほしい”と思うのは、自然のこと。

 敵味方同士に“大切な人”がたくさんいたら、あの戦争のような
“無差別な爆撃”がされずに済んだのでしょうか…?

 天皇陛下が“終戦への決断を下したこと”は事実として、
戦争責任は問わず、「象徴」として存続するという当時の決定は、
間違ってはいなかったようです。

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