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☆2013年11月6日(水)マチネ
バルジャンとジャベールを1人で演じる…日本版上演の初期にはあったことが、
2013年キャストで復活、私は鹿賀さんや滝田さんは勿論見たことがなく、
今回の吉原、福井さんが初めてでした。
法を順守する、させることに命を賭けたジャベールと、
事情があったにせよ法を犯したバルジャン。しかしどちらも生い立ちは貧しく、
街の人々と同じように、飢えや寒さに怯えながら育ったのでしょう。
人間の二面性をえぐり出すようなこの2人の対決は、あの砦で
バルジャンに撃ってもらえなかったジャベールが立ち去るところで
一気にジャベールが内省的になっていくような気がしました。
「またも職務の奴隷か!」とバルに一喝されて、つい1時間猶予を与えてしまい、
はっと我に返るような表情を見せた後は、静かな諦念…
最後の自嘲的な笑い…観ているのもとっても消耗するシーンですが、
見納めとなる福井ジャベを、悔いのないように見つめていました。
思えば、吉原バル×福井ジャベは初めて…“締め”にふさわしい布陣でした。
カテコで抱き合う2人にしんみりしてしまい、
この日買って帰ったプログラムにも「平坦な道ではなかったと」書かれていて、
凱旋公演完走までの無事を願わずにはいられませんでした。
※帝劇の装飾、ガラスには皇居のお堀端の銀杏が映っています。
千穐楽の頃には、黄色く色づくのでしょうか。
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