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「あなたは私ですか?」と思うほど、年代も育ち方もかなり似ていて、
頷きっぱなしの90分でした。
著作は何冊か読んでいましたが、一番印象的なのはやはり「楽園のカンヴァス」。
『アートと文学のある人生で良かった』。講演はこの言葉から始まりました。
美術全集などの本のセールスマンの父親の在庫が家にあり、
いつも眺めていた幼いころ。最初の衝撃は「モナリザ」。
他にもピカソ「人生」、アンリ・ルソー「田舎の結婚式」など、
絵画との出会いは鮮烈な記憶。
他、熱中したのは漫画「風と木の詩」(武宮恵子)。自分でも漫画を書いて、
雑誌「りぼん」大賞の最終まで残る、という才能。
文学は宮沢賢治「よだかの星」と「ドリトル先生」に熱中。
雑貨屋さんでのアルバイトなど、さまざまな出会いが
彼女をキュレーターへと導き、彼女自身の努力で道を切り開き、
念願のMoMA(ニューユーク近代美術館)職員となる。
そんなアートと文学両方の世界を描いた「楽園のカンヴァス」は、
アンリ・ルソーの絵との出会いから“構想25年”ということ。
その“歳月の長さ”が納得できる、作品世界の奥深さでした。
“同い年・美術全集も文学も大好き・女子高育ち”も似ていますが
凡人の私は、創作ではなく、鑑賞することがより楽しめたらいい…。
そして、いつか本物のルソーの「夢」が観たいと思っています。
この講演会で「船に乗れ!」を勧めてくれた司書さんと再会。
舞台化の話に彼女も驚き、喜んでくれました。
※我が家にも大判の美術全集があります。幼い頃から飽かず眺めていました。
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