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その1」からの続きです。
 ロバート・キャパの展示は193点。ゲルタに比べ、同じような戦場を撮っても、
なぜかしっとりした印象を抱くのは何故でしょう。
 ゲルタはしっかりした構図でシャープな印象でしたが、子どものクローズアップの
澄んだ“瞳”が目立つキャパの作品は、もう少し柔らかいイメージを持ちました。

 そして、とびきり美しかったのが、イングリッド・バーグマンのポートレート。
一時、恋人同士だったというキャパとバーグマン…この写真はその時期のものでしょうか。

 私が10代の頃、キャパの著作「ちょっとピンぼけ」の本を買って持っていたことと、
1982年にバーグマンが亡くなった頃に彼女の自伝「マイ・ストーリー」を読んだら、
キャパの名前を発見、興味を持ったことなどが入り交じって思い出されました。
 思えば高校時代から「写真」を観るのが好きだったようです。

 
 そしてキャパの日本での写真の被写体には「子ども」が多いのも、観ていて楽しかった。
1954年4月の日本での取材から1ヶ月もたたず、
5月にインドシナで地雷を踏んで亡くなったことも、初めて知りました。

 最後の写真と言われる“叢の中を兵士が歩く後ろ姿”のものは、
昨年、マグナムフォト・コンタクトシートの展示でも観ましたが、
やっぱり胸が苦しくなる感じが拭えませんでした。

 炭坑夫の“素晴らしい笑顔”の作品には、
『笑顔を撮るには人を好きになること、そのことを伝えること』という要旨の
彼の発言が添えられていました。

 それで…。彼の写真から感じられるちょっとウエットな感じの訳が
わかるような気がしました。

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