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 前から読んでみたかった本。
年末に行った図書館で見つけ、喜んで借りてきました。

 有名な「崩れ落ちる兵士」=
スペイン内線の悲惨な状況を伝えるものとして、教科書にも載る、
キャパの代表作。

 しかし、この写真は敵に背を向けないと撮れないアングルだし、
キャパが愛用していたライカのネガサイズ(縦横比)ではないのでは?
 また、撃たれたときこんな風に倒れる?そしてここはどこ??

 この本を読み進めるうち、ゲルダ・タローと行動をともにしていた時だとしたら、
ゲルダ愛用のローライフレックスのネガ?など、推論がいくつも出てきます。

 あくまでも「キャパの写真」が主人公のため、周辺事情の細かい説明が無く、
よくわからないという感想もあるようでしたが、
幸い「キャパとゲルダ・タロー」や、「マグナム・コンタクトシート」の
展示を観たことが、理解に大変役立ってくれました。

 カメラを構える高さ、角度、兵士の表情、そしてネガサイズ、
古い写真雑誌を探してアメリカやパリを奔走し、
現地にも何度も足を運んで雲の動きを観て、ほかの写真との時間軸を推測する…。

 緻密な取材と大胆な推論は、あっという間に読み終えるほど、
大変おもしろい本でした。

 読み終えると、この題名の“意味”がしみじみと心に響きました…
ちょっと悲しく。

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