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一見淡々とした「風景写真」。よく観るとパトカーが1台だけ走り、あとは何もない。
パトカーも「警視庁」=東京のものです。福島県警じゃなくて。
一方の、半年を経た同じ場所の2枚の写真も、
民家のカーテンが全く変わっていない…無人だから。
少し変わっているのが、障子が日差しを受けて若干剥がれてきているというくらいで…
なんだか悲しい。
自然の中に突如出現した黒い袋の群れ…除染前の土を集積しているようです。
道路が使われていない、アスファルトに雑草が生え始めている町並みにも
胸が痛みました。
先日、富士フィルムスクエアで見た“名取洋之助賞”の受賞作も
「黙殺黙止」〜福島の消えた歳月〜(山本剛士)で、これはモノクロのみでしたが、
やはり時が止まってからの歳月の重みが感じられる写真たちでした。
もうすぐやってくる3・11…私の周りではいろいろなことが起こり、
変わっていった3年ですが、あの時の事故で人が去った場所の時間は、止まったまま…
「戻りたくても戻れない3年」は想像を絶します。
問題を風化させないという趣旨で、開かれていたこの展示。
今できることは何?を考えることも、忘れないでいたいと思う、
静かな写真たちでした。
しかし土田ヒロミ氏、この日まで女性だと誤解していました。
男性です…。
展示は11日までです。
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