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 何はともあれ「風神雷神図」。国宝が観たい…
同じ想いの人はいつになく多かったようで、開館時刻に入場して、
真っ先に向かう人が10人位いたでしょうか。

 実はこの作品、展示の最後でした。そこから延々戻ることになりますが、
気持ちはよくわかります。

 間近で観ると筆の後も、色の滲みも、描いた俵屋宗達の息づかいが伝わるようでした。
 何気なく観ているこの有名な絵(風邪薬を思い出す?)ですが、伝承の雷神は赤いのに、
敢えて白に描いて、画面の印象を軽快にしていることは、
キャプションを読んで初めて知りました。

 ほかには海北友松作品はたくさんあって、初期〜変化する画風も
目の当たりにすることができました。

 栄西の直筆(毛筆)は、柔らかい印象…さらさらと書いた走り書きも
さすがの達筆でした。

 他には「油滴天目茶碗」は小振りでしたが、美しかった。
 打ち掛けは「北の政所ねねが着用」という伝承。かなり小柄な方のような
印象を受けました。どちらも重文です。

 伊藤若冲、蘇我瀟白、長澤芦雪、白隠、そして長谷川等伯。
見応えある作品が並んでいます。

 茶会の再現の部屋、大きな小野篁(おののたかむら)像を、色を変化させて
ライトアップするなど、大きな会場ならではの展示を堪能しました。

 「雲龍図」は屏風でなく“軸装”なのはなぜ?と不思議に思ったら、
会場内の解説では、昭和初期の台風で建物が倒壊したために
表装し直したと書かれていました。
 
 そう思ってもう一度眺めると、さらに歳月の重みを感じるようでした。

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