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 最終日に見に行ったこの写真展。「昭和の東京」と聞くと、やっぱり
足を運んでしまいます。

 桑原氏は、1935(昭和10)年頃のモダンな東京、戦時中の満州、
戦後の中断の後の1960〜1990年代まで、本当に長いあいだ作品を撮り続けました。

 戦前の風景の中では、男性はみんな帽子をかぶり、和服姿もたくさん。
初々しいセーラー服の女学生もいました。

 戦後はカメラ雑誌の編集長として多忙だったため、作品を発表せずに
経過したようでしたが、1930年代のネガは幸い焼け残ったため、
戦後発表の機会を得て、評価が高まった…ネガが残って本当に良かった。

 パリを撮ったモノクロ作品は、ちょっと
エリオット・アーウィットを思い出しました。

 一貫して感じるのは、無理をしない=自然体というのか、
作品の中に厳しい表情の人はいない印象を受けました。

 そんな中、笑顔で写っている人が悲しく、涙がこぼれそうになった一群があります。
 “出征兵士の留守家族”を撮ったものでした。

 老いた父母2人、幼いこども達と若い妻、祖父母や甥姪も?の大家族、
様々な形態ですが、特に子どもたちの笑顔が胸に痛かった。
出征した息子や父は、無事戻れたのだろうか…。

 会場には、写真を見て懐かしさのあまり語り合わずにはいられない
年配の方々がたくさん。みんな真剣に見入っていました。

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