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 切手の図案「花嫁人形」の作者、叙情画家・蕗谷虹児。彼の名前は勿論
ずっと前から知っていて、本郷の「弥生美術館」でも目にしたことがあります。
今回は作品数も多く、彼の生涯を網羅したものとなっていました。

 初期の1920年代の「令女界」の表紙たちは、さりげなくアールデコの
香りがします。
少女たちはみな長い睫に縁取られた大きな(でも大き過ぎない)瞳をもち、
小さな口元が愛らしい。
 でも、こんな風貌の少女は当時、まず実在はしなかったろうと想像し、
だからこそ「憧れ」の象徴として人気を博したのかもしれません。

 パリ留学時に知り合った藤田嗣治から贈られた絵もありました。

 心に残ったのは晩年に描かれた「母子観音」。ラファエロの母子像を彷彿とさせる
構図と面立ち。個人蔵ですが、贈られた方もずっとこれを床の間に飾っていたそうで、
とっても癒される絵です。

 嬉しい偶然だったのは、行く途中の電車で読み耽った本にでてきた
吉屋信子の本「花物語」の装丁が蕗谷虹児だったこと。
活字の中に生き生きと美しい絵がはめ込まれた気分でした。

 それにしても。叙情画家さんって、みなさんイケメン!です。
虹児さんも当時としてはエキゾチックな風貌で、
これも憧れの対象となったことでしょう。

 行ったのが展示最終日で、私の“初スカイツリー”とソラマチでした。
博物館は比較的静かでしたが、ツリー展望台あたりは大勢の人たちで賑わっていました。

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