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“十字架”にも見える厳かな感じの風景ですが、これは、
北海道の浅野鉱山選鉱所(跡)です。
今回の写真展は廃校、廃坑、廃業した旅館や保養所などが題材になっています。
以前の日々の賑わいや人の息づかいが残っているかもしれない…
その微妙な「気配」と、容赦なく浸食してくる「緑」たち。
廃校に残されたグランドピアノの剥落している塗装、
天井が剥がれて落ちかかっている教室。非情な現実と、
妙に明るい緑のコントラストに引き込まれました。
通っていた学校の明治に建てられた校舎が解体するのを目の当たりにして
「古い西洋館」に興味を持ったのは高校時代。
その流れで“廃屋”のようになったものも妙に引っかかって…
ネットが使えるようになって間もない頃、廃墟のページをよく眺めていたものです。
そして、軍艦島や廃坑の写真に「歳月の重さ」を感じたものでした。
今回は久しぶりに、このジャンルをじっくり観てみました。
中筋氏の作品にあふれる“緑の生命力”が、写真を
ただ寂れた建物(空間)としてだけでない、
なにか物語を感じさせるものにしているように感じました。
5月7日〜14日まで銀座で展示された後、名古屋は開催中〜6月11日、
福岡は7月3〜15日です。
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