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ここを知ったのは3年くらい前になるでしょうか。
今年、4年にわたる改装工事が終わって、やっと見に行くことができました。
朝倉文夫といえば「墓守り」が思い浮かび、近代日本彫刻の大家であり、
彫刻家として最初の文化勲章受賞者。
朝倉彫塑塾を主宰し、ここはその学びの場でもありました。
戦前の鉄筋コンクリート建築=モダンなのかな?と期待して行ってみたら、
なんと、アトリエや書斎以外の居住空間は超一流の数寄屋造りでした。
入って最初に、天井の高い「アトリエ」があり、コンクリート打ちっ放しの壁に
真綿を混ぜた薄黄色の塗料が塗られ、暖かな感じです。
大きな彫刻を作るための昇降機(舞台の奈落みたいなもの)もあり、
大隈重信像が置かれていました。
「書斎」は天井までぎっしりと蔵書が…。東京美術学校時代の恩師の蔵書が
売られて散逸するのを惜しみ、家を抵当に入れてまで買い取ったということでした。
展示物の中でも「猫」だけを集めた一室には、とっても和みました。
多いときには10匹も飼うほどの猫好きだったそうです。
屋上には庭園=菜園があります。1930年代の屋上緑化は日本最初?
ここも彫塑塾の生徒が野菜を作っていましたが、土が浅く、
大根が直角に育ったという逸話も聞きました。
中庭庭園もすばらしく、大きな石の間を錦鯉が泳いでいるのを
「御大尽な気分」で眺めていました。
「数寄屋造り」については、その2へ続きます。
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