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☆2014年6月3日(火)ソワレ 信濃町文学座アトリエ
最後まで見ると、この「題名」が納得できる…休憩2回を挟む約3時間で、
じっくりと味わう作品でした。
冒頭、男女が言い合いをするシーンから。
この日は、2001年9月11日でした。この事件は、
特に女性に大きな影響を与えた様子です。男性はトム(亀田佳明)、
広告会社勤務。女性はソフィ(松岡依都美)、ジャーナリスト。
ほかに聖職者の老人エドワード(川辺久造)、彼のお手伝いさんタチアーナ(金沢映子)、
牧師さん(鍛冶直人)など。
ソフィのまっすぐで純粋なところは、時にひりひりするような
現実との軋轢を生じていました。
エドワードの聖職者としての理想がゲイなどの現実を認めたくなくて、
ついつい怒鳴る、加えて悲しい老化現象も。
お手伝いのタチアーナは懸命に尽くしてくれるのに、なかなか言うことを聞かない。
劇は時折時間を遡り、2人が出会った頃も垣間見え、
“そのまま”のトムは“どんどん変わる”ソフィについていけない様子がわかりました。
三方向から囲むような客席の中心で、緊迫した台詞の応酬、
そして未来へ託したもの…。ちょっと重いけど素敵な作品でした。
タチアーナ役の金沢映子さんは、昨年末のミュージカル「船に乗れ!」で、
オーケストラ顧問の厳しい先生を演じていました。
シアターオーブでの彼女の熱演の記憶とともに、あの作品の
福井晶一さんや山崎育三郎さんの歌声が脳裏に蘇り…切なくなりました。
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