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しばらくぶりに再開した「暮らしと建築の美」。
前回シリーズでは建築家の隈研吾氏、伊東豊雄氏、建築史家で
明治村村長も務めていた故鈴木博之氏らのお話を伺えて、本当に幸せでしたが、
今回は設計や建築史ではなく、施工側の方々のお話。
第一回は数寄屋建築の第一人者中村義明さんの「木造建築の現代的意義」。
建物を作る人は、その最終形をイメージできるようになれ、ということ。
入れ物(器)を作るにはその中身を知ることが大事。
地震の国に居るということを再認識した東日本大震災。
明日のことがわからないなら…やりたいことをしよう、と思ったそうです。
作品「俵屋旅館」「和久伝」の紹介もあり、行ってみたくなります。
真行草と、基本をふまえて崩していくデザインの冴えも観ることができました。
会議室から遠山邸の茶室に移動してのお話の続きは、
茶室=狭い部屋で話をすると親密さもあって、断れない
=交渉ごとに使われた、という見方はおもしろいな、思います。
なお、遠山邸を作った大工さんは、気仙(宮城県気仙沼)大工
=舟を作った人では、という見方もできるというのは、興味深いお話でした。
この邸宅は昭和初期のもので、纏まった仕事としてあちこちから
腕のいい大工さんを集めたのでしょう。
羽田空港国際線ロビー「お祭り広場」の数寄屋建築は、東京五輪に向けて
さらに盛り上げようと、かなり本格的な作りになっているそうです。
淀みなく展開されるお話に聞き入って、メモを余り取らなかったため、
散漫なレポでお恥ずかしい…。
講演後、学芸員さんからこの邸宅(1936年竣工)のガラスについて伺ったこと。
ピッツバーグから船便で輸入された、当時最新のこんなに大きくても
ゆがみのないもの…80年前のガラスはもちろん今も1枚も割れずに
目の前にありました。
もう何度訪れたのか?という遠山邸ですが、奥が深くてまだまだ楽しめそうです。
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