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小さいおうち

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 今期の直木賞受賞作、著者は中島京子。

 主人公のタキさんが、13歳で山形から東京に奉公に出てきたのは
昭和5年(1930)のこと。当時のことを振り返って語っていく形で、このお話は進行します。
 彼女が女中奉公として仕えた平井一家とのことが中心ですが、
私がこのお話に一気に引き込まれたのは、束の間の平和だった昭和の戦前の
風俗(お店)や食べ物の描写でした。

 上野の永藤パン屋さん!母が大好きだったと言っていたお店です。
戦前、東京の下町に住んでいた母と、横浜にいた父が語った“思い出”が
息を吹き返したかのように一気に甦り、食べたことはないのに、
ナガフジのお菓子や、オムライスなどの洋食を味わっているかのよう。

 タキさんと雇い主の奥様・時子さんは年が近かったせいか、まるで親友のようでしたが、
戦争が激しくなって、タキさんは故郷に帰ります。
 この家庭で出会った若い漫画家の卵が、後年有名になって記念館ができ、
孫の大学生、健史が訪ねて行く…そこで彼はある秘密が解ける。

 時が一気に流れ込むようなこの“偶然”も、とても素敵なものでした。

 余談ですが、「時子」というのは、大好きだった母方の祖母の名前でもあり、
そこもまた、情景が浮かびやすい原因だったかもしれません。
祖母はある女優さん(美人女優というよりは性格俳優と言うか名脇役)に
ちょっと似ていて、その名が、末娘の名前にもなっています。

※待っている方が多いから、と急いで返却してしまい、本の写真を撮り忘れたので…。
 図書館近くに咲いていたコスモスです。

ブンとフン

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 井上ひさしさんの最初の小説。確か小学生の頃に読んだのですが、
とにかくおもしろくて、笑い転げていた印象でした。

 井上さんの訃報が報じられた時、この題名も紹介され、
無性に読みたくなって、図書館で借りてきました。

 物語の中にある人名があまりにも面白く、そこだけは暗記していたくらい。
 場面は国連の会議場。出席者は、ソヴィエト代表
イワン・イワンコッチャナイゼヴィッチ・イクライッテモダメダネフスキイ理事、
タンガニーカ、トカトンコ大学のドンドコ・ボコンボコ理事、
日本代表理事・如何様騙之助(いかさまかたりのすけ)…。

 記憶は寸分違わず合っていました。余程印象に残っていたのでしょう。
娘もこの部分だけ読んで大笑いをしていました。
 ダジャレ満載のこの小説ですが、ハッピーエンドではないところが
ちょっと切ない感じです。

※私がかつて持っていたものと時代が近い図書館の本(1980年発行)
 すっかり変色したページに年月を感じます。
 借りる時は書庫から出してきてもらいました。

とめはねっ!

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 珍しく図書館で借りて読んだコミックス。
高校時代「書道部」に在籍していたので、興味があって…。
ただし当時は、部員は女子ばかりだし、ひたすら臨書に励んでいた地味な活動、
それでも、この漫画はとっても楽しく読みました。

 作品の中に出てくる筆文字の巻末の“解説”が興味深く、
“今書道部員だったら、もっといろんなことが出来るのになあ…”という
羨ましさと少しの悔しさも感じています。

 9月の文化祭に向け、夏休みにはお寺と学校内で2回も合宿していた高校時代。
黒のTシャツにジャージ姿で、1日中筆を持っていたことを思い出します。
最初に書いた大きな作品は空海の「風信帖」でした。
後年、国立博物館で本物を見る機会がありましたが
やっぱり何とも言えない味わいがあって、その場でじっと見つめ続けたものです。

 指導してくださった顧問の先生(この作品の三浦清風先生のような雰囲気)は
大変気難しくて対応が大変でしたが、その分褒められたら本当に嬉しかった。

 もう少し年齢を重ねたら、「書道」もきちんと再開したいという望みももっています。

八木重吉詩集

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 とてもやさしく、簡潔な言葉で書かれた詩の数々。
初めて読んだときは小学生でした。
 小学校高学年の頃はやたら「詩集」を読んでいました。
何故なんでしょう??

 八木重吉の詩を初めて目にしたのは、
落合恵子著「スプーン一杯のしあわせ」の中でした。
今、本が手元にないのでどの「詩」だったかははっきり覚えていませんが、
“簡単な言葉で、なんて素敵な世界を表現できるのだろう”と
感心しました。

 小学生がこの「スプーン一杯の〜」を読むこと自体、何となく妙ではありましたが、
塾の行き帰りに本屋さんに寄るのが楽しみで、
桜田淳子さん主演の同名の映画が出来た頃、そこから興味を持って買ったのでした。

 写真の八木重吉詩集は後に購入したものですが、時折読み返し
年代ごとに感じ方が少し違ってくることを楽しんでいます。


「素朴な琴」
この明るさのなかへ
ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美くしさに耐えかねて
琴はしずかに鳴りいだすだろう

星座を見つけよう

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 小学生のころ、星の観察が大好きでした。
「星座を見つけよう」という絵本はいつも傍らにあり、
当時は家の周りが明るくなかったから、いろいろな星を見ることができました。

 たなばた伝説の織女と牽牛=織姫と彦星は、こと座のベガとわし座のアルタイル。
これに白鳥座のデネブで「夏の大三角」とよばれています。

 好きだったのはさそり座のアンタレスの赤い色。
北斗七星(おおぐま座)はひしゃくの伝説を思い浮かべ
カシオペア座はアルファベットの「W」の形ですぐわかりました。

 この本の67ページ「15の明るい星(日本から見える一等星)」に興味を持ち
一番明るいのはシリウス(おおいぬ座=見えるのは冬)、
2番目がベガ(こと座=織姫)など、一生懸命覚えました。

 母や兄と眺めた夏の夜空。線香花火やスイカ、夏休みの絵日記の思い出とダブります。

 現在の我が家はすぐそばに店の看板があり、
明るすぎて夜空が綺麗に見えないのが、ちょっと残念です。

※「星座を見つけよう」(福音館書店)初版は1968年。
この本は娘が産まれてから買いなおしたもので、1989年10月の第48刷です。


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