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表紙写真の“きれいな風貌のお兄さん(民族衣装着用)”…何をした人なのか、 |
読書
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“建築遺産”という文字に引き寄せられて借りてきました。 |
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岩谷時子さんと言えば、人によって思い出す歌や歌手がたくさんある方でしょうか。 |
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やっと読むことができた、重松清のデビュー作。 先日「四十回のまばたき」を読み、昔の作品に興味を持った時、 古書店で見つけて購入しました。図書館で出会うのはもう待てない!と思ったので。 高校生の男子って、なぜこんな…なんでしょう。女子高出身の私には謎の多い生態です。 時代背景は全く一緒。ジョン・レノンを悼み、1日中泣いていたクラスメイトを思い出す… 2学期の期末試験の頃でした。 ただ当時の私は“本当の自分”とか、生き方とか、そんなことに 全く興味を抱かない、まだまだ中身は幼い高校生でした。 この物語の“紀子”に結構似ていますが、生きにくい感じは今も残っているものの 葛藤はなく、単純にできている自分がちょっと可笑しくなりました。 ビフォア・ラン。この場合は高校卒業〜進学(1人暮らし)や就職の 直前、という時期ですが、今となっては遠い記憶で、この本を読んでも 他の重松氏の本のように、涙を零すことはありませんでした。 この本が出版された1991年頃に読んだら、もう少し入り込めたのかもしれませんが…。 |
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下町、という響きがまず親近感を覚えました。この場合は大田区。 私のイメージは江東区や墨田区ですが…それはともかく、 主人公は佃航平という名前。“佃島”を思い出します。 最初は特許の事でライバル会社から訴訟を起こされるのですが、これはまだ序章。 もっと大きな国家プロジェクトに関する大企業との関係は、動く金額も大きく、 自らが開発した特許の権利を買い取ってくれるなら売った方がいい…? そう思う人がいても不思議はないし、社員にも同意する者はいたようです。 しかし、佃は金額の問題ではないと、あくまでも特許を手放すことを拒否します。 読み終えて浮かんだ単語=「矜持」。誇りやプライドという意味ですが、 まさしく彼の仕事に対する態度です。 以前、どこかでこの言葉を使ったことがある様な? それは「沈まぬ太陽」の映画を観た後でした。理不尽な会社の態度に屈しない 主人公の生き方にも、この矜持という言葉がぴったりでした。 誇りを持って、プライドを持って、自分の仕事に邁進する佃航平、かっこいいです!
これから読む方には申し訳ないので詳細は記しませんが、 結構厚い本だったのに、その面白さから、一気に読み切ってしまい、 自分の仕事に対する態度をかなり反省することにもなったのでした。 |




