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 先日の「海神別荘」とは趣が違い…あちらはオペラかミュージカルの雰囲気でしたが、
こちらは和風、新派か怪談話でしょうか。

 山奥に迷い込んだ若い修行僧(中村獅童)が出会ったミステリアスな美女(坂東玉三郎)。
彼女はやさしくたおやかでありながら、しっかりとした物腰で、
すべて彼女の言うままになってしまう、修行僧。
 同居している腰の立たない男性(少年)は、誰?
汗を流しにいった水場に訪れる鳥や猿、蛇…なぜ??
 泊めてもらった寝床では夢にうなされ、一心に祈りながら夜が明ける…

 終盤、この家と親しい親仁(おやじ)が、修行僧の姿を見てなぜか驚き、
それから四方山話をし始めて、美女の謎が徐々にあかされることになりますが、
成程…と、その「謎解き」は見事なものでした。

 坂東玉三郎演じる「美女」は、台詞も仕草も見事で、
女性から観てもうっとりです。中村獅童の修行僧も
戸惑いを隠しながらなんとか美女に幻惑されないで踏みとどまった…
硬質な清々しい雰囲気がよかった。

 この作品は公演(博多座での舞台)をそのまま収録したものではなく、
シネマ歌舞伎用に舞台にレールなどを敷設して撮影したものと、
森の中での実写を融合してあり、その繋がり具合もなかなかで、
斬新な作品でした。

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 映画館でポスターを見て“ドキッ!”として、観るのを決めたシネマ歌舞伎。
泉鏡花の世界を坂東玉三郎が脚色し2009年7月に歌舞伎座で上演された公演の収録です。

 海神の公子(市川海老蔵)に人柱として輿入れをする美女(坂東玉三郎)、
しかし海の底で暮らす彼女は、陸が恋しくなって、戻して欲しいと懇願するも、
彼女は“蛇の姿”になっていて陸には帰れず、また海の底の別荘へ…。

 これは歌舞伎?と驚いた公子を演じる海老蔵の衣裳。
黒い全身タイツにラメの飾り、頭にぴったりと沿った飾りを被り、
キラキラしたマントを翻して颯爽と動いていました。

 台詞もごく普通の会話のようで、周りの歌舞伎っぽい口調と一線を画していたのですが、
劇が進むにつれ、公子の口調は熱を帯び、気付いたらすっかり馴染んでいました。
 
 玉三郎演じる美女は、ラメやビーズ、レース遣いが美しい純白のロングドレスを纏い、
目の縁に朱色が入った日本人形のようなメイク。
えも言われぬ“声色”で、現実を超えた海の中で生きる美女の雰囲気を醸し、
台詞回しも身のこなしも、とってもたおやかで、惹きつけられました。

 ポスターにドキっとした理由は、海老蔵さんが一瞬福井晶一(劇団四季)さんに見えたから。
映画の台詞で「眉の清(すず)しさ、目の勇ましさ」と表現される公子の顔、
予告編で観ても、やっぱり似ています。
 衣裳デザインは「ファイナルファンタジー」のキャラクターデザインも手がけた、
天野喜孝さん。劇中にはハープが奏でられますが、これは朝川朋之氏の演奏で、
昨年暮れの「くるみ割り人形」の時には、ピアノ伴奏でお目にかかっています。
やっぱり歌舞伎っぽくないですね。

 伝統的な歌舞伎ではなく、ミュージカルにも似ている舞台装置や衣装のこの作品は、
すんなり入り込むことが出来て“シネマ歌舞伎”の他の作品も観たくなりました。

「道」(映画)

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 名匠フェデリコ・フェリーニ監督の映画。少し前に、午前10時の映画祭で見ました。

 劇中、ヒロインがトランペットで演奏する「ジェルソミーナ」は名曲で、
前回の冬季五輪で、フィギアスケートの高橋大輔選手がフリーをこの曲で滑り、
銅メダルを獲得したことを思い出します。

 そして…もしかしたら昔TVでこれを見たような気がするのですが、それは独身時代。
今見ると、粗野な中年男の悲哀のようなものを感じ、印象が変わっていました。

 旅芸人ザンパノ(アンソニー・クイン)は、家族から疎んじられる童女のような
ジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)を一座に買い取り、芸をさせようとする…
彼女はラッパを吹くことは好きだが、あまり芸達者ではない。
 旅の途中で出会った軽業師に心を奪われた彼女は、軽業師の死で、悲嘆にくれる。
そんな“頑な”な彼女を見捨てて、置き去りにするザンパノ…なんてひどい。

 どこかの海岸でジェルソミーナのメロディーを耳にし、歌っていた女性に
“どこで覚えた?”と問いただすと、流浪の病気の女の子が歌っていた旋律で、
その子はもう死んだ、と聞かされます。
悔やむザンパノは、暗い海岸にいつまでも佇んでいました。

 ジェルソミーナを演じたジュリエッタ・マシーナは、無邪気な幼女のような演技が
とても印象深く、凄い女優さんだなあと見入ってしまいました。

 粗野なザンパノではありましたが、ジェルソミーナを置き去りにする時に
そっと上着を掛けて行く描写が妙に心に残り、観終えた後にじわじわと
哀しみが増していくような、奥深い作品…「名作」だな、と思います。

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 戦争映画は苦手…と思いながらも、「シュリ」のカン・ジェギュ監督だし、
ポイントがたまっていたこともあり、平日の夜に観に行ってきました。

 物語は戦前の京城(ソウル)から始まります。
日本軍憲兵隊の幹部の孫・長谷川辰雄(オダギリジョー)と、ここの
使用人の息子ジュンシク(チャン・ドンゴン)は、ともに足が速く、
かけっこをする仲間でしたが、不幸なアクシデントにより使用人は解雇、
ジュンシクは人力車の車夫になります。

 故あって日本兵として出征したジュンシクの上官が、辰雄。上官は冷徹に
ひたすら突撃!と部下に命じたものの、ノモンハンで敗れ、ロシア軍の捕虜に。
ここでロシア兵となってナチスと戦うも再び破敗れ、今度はドイツ軍に。
 そしてノルマンディーで、連合軍と戦うことになるのですが、大陸の端から端まで
12,000キロの移動をしながら3カ国の軍服を着るまでの“戦闘シーン”が凄まじい…。
シベリアでの過酷な捕虜生活の様子もあって、正視できない場面には、
時々眼をぎゅっと瞑りながらの鑑賞となりました。

 この映画では、何と言ってもチャン・ドンゴンの“瞳と声”に惹きこまれました。
彼の「タイフーン」「プロミス」なども、韓流ブームの頃にスクリーンで見ましたが、
この作品が一番好きです。
 車引き仲間を演じたキム・イングォンも、また出てきた!という丸顔の名脇役で、
「JSA」や「恋する神父」を思い出しました。

 戦争さえなかったら…。青春の夢が叶わなかったあの時代の若者の悲しみは、
忘れてはいけないと思いました。

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 「午前10時の映画祭」昨年3月の上映予定で、とても楽しみにしていた作品が
震災で順延となっていたもので、この日、ようやく観ることができました。

 監督ヴィクター・フレミング、主演はクラーク・ゲーブル、ヴィヴィアン・リー、
1939年公開の、あまりにも有名な作品。
 タイトルバックのアルファベットが横に流れるシーンをスクリーンで見られて
最初から感動!でした。上映に4時間かかる大作は、語り尽くせない!ということで、
今回は、スカーレット(ヴィヴィアン・リー)とメラニー(オリヴィア・デ・ハビランド)についてのみで。

 美貌で自信家のお嬢様、スカーレット、対する優しく地味なメラニー。
スカーレットが恋い焦がれるアシュレーはメラニーを愛し、彼女にはなびかない。
今まですべてのものが自分の思い通りになっていた彼女は、
その事実を受け入れ難く、いつまでも引きずる…。

 痛ましくもあるスカーレットのキャラは、実在したら周りが大変だろうなあと思います。
 一方、誰にでも優しい天使のようなメラニーは、絶対に人のことを悪く言わない。
それは見事なほど…ですが、家に強盗が入り、スカーレットが撃ってしまったら
速攻「バッグを探れ」と命じる、実は相当冷徹なしっかり者…
 ある意味スカーレットより怖い。
更に「死体を早く処理して」と的確に命じるメラニーは、台詞も低く落ち着いた声でした。

 主人公に感情移入しない点では、この2人どちらにも共感はできなかったものの、
見事なまでに対照的。スカーレットは散々周りを振り回した挙句、
真実の愛は得られなかったけど、「明日に希望を託して」という
打たれ強さは、尊敬に値します。

 特撮技術などは今と比べ物にならないのに、戦争シーンや町が燃えるところは
臨場感に溢れ、これが1930年代の映画とは信じ難い素晴らしさでした。
 スクリーンで鑑賞できて、本当に良かった。

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