映画

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 美しい。衣装の早替えが「また?」と驚くほどに鮮やかに、
回数も多く、それだけで大満足。

 最初は鮮やかな赤。紫、薄紅、浅黄色、最後は白に。
もっといろいろあったかもしれません。

 桜の花びらの描かれ方も少し違うし、
刺繍で描かれた重量感のある部分が多いもの、少ないもの。
 1つ1つメモを取りたくなったくらい。

 着物に合わせて簪もさりげなく変えている細やかさ。
金の烏帽子をかぶると、また違った雰囲気になります。

 私が生まれたときに贈られた衣裳人形「藤娘」「汐汲み」が
そのまま動き出したような、人形そっくりの完璧な美しさに、
ただ見とれていました。

 演じるのは坂東玉三郎、尾上菊之助。
“艶やかさ”では互角の2人ですが、玉三郎さんの
首の傾け方、指のしなやかさ、すべてが美しすぎました。

 スクリーンでのクローズアップが最大限に生きた作品だと思います。

 舞台後方で三味線や謡う人たちも、桃色地に桜の「裃(かみしも)」姿。
とても華やかな舞台でした。

許されざる者(映画)

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 観終えて、“重たいものを飲み込んだままのような感覚”に
何から書いていいのか戸惑っています。

 画面は雄大な北海道の風景の美しさと過酷さを映します。
主人公釜田十兵衛(渡辺謙)の斜め後ろから捉えられる表情の凄み、
彼を追い詰める大石一蔵(佐藤浩市)の
暴力を暴力で捩じ伏せる権力者ぶりは怖いほど。

 「賞金首」の話を持ちかける十兵衛の昔の仲間、馬場金吾(柄本明)は、
実は十兵衛に複雑な感情を抱いていた…。

 アイヌの青年(柳楽優弥)、女郎たち(小池栄子、惣那汐里)、
虐げられたものたちの中にある強さと、諦めと…。
考えることがいっぱいあって、後を引く作品でした。

 そして殺し合いのシーンは真に迫っている分、
観ているほうは体に力が入ってしまい、かなり疲れたことは事実です。

 プログラムにある渡辺謙さんのインタビューでの言葉。
『役を作るのではなく、自分という人間が消えていき、
その後ろに十兵衛が浮かび上がってくるような…
広大な北海道の自然に身を置き、空気や風、野性動物の緊張感まで感じながら、
人生観を噴き上らせるような形で存在させたい』(要旨)

 レイトショーだったのに、帰宅してからすぐに
プログラムを貪り読んで、納得…。
 みごとな十兵衛でした。

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 シネマ歌舞伎と同じ日に2本見るのにちょうどいい時間だった、
という理由で選択した作品でしたが、
観ながらいろいろ思い巡らせることとなりました。

 昭和20年8月の終戦から約1か月の間のお話ですが、
占領軍のマッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)と彼の部下
フェラーズ准将(マシュー・フォックス)が、天皇の戦争責任を検証し、
その後の処遇を決めるという任務を遂行します。

 近衛文麿(中村雅俊)が、和平工作を試みたが果たせずに首相を辞任した
と語るシーンでは「異国の丘」を思い出します。
 東條英機(火野正平)は寡黙、天皇の側近・関谷(夏八木勲)が
“陛下は命を狙われていた”と語るシーンは、見応えがありました。
 夏八木さんは、この映画が「遺作」だったというのが、
印象を更に強くしたのかもしれません。

 フェラーズ准将の恋人が、アメリカ留学をしていた日本人女性(初音映莉子)。
彼女が居る静岡を“爆撃から外してほしい”と思うのは、自然のこと。

 敵味方同士に“大切な人”がたくさんいたら、あの戦争のような
“無差別な爆撃”がされずに済んだのでしょうか…?

 天皇陛下が“終戦への決断を下したこと”は事実として、
戦争責任は問わず、「象徴」として存続するという当時の決定は、
間違ってはいなかったようです。

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 7月に上映された「怪談」を見に行けなかったので、
少し久しぶりの“シネマ歌舞伎”。
今回は野田秀樹作・演出、抱腹絶倒の楽しい作品。

 忠臣蔵が世間の評判になると、仇討ちは美談になると、
町人(刀を研ぐ仕事)でありながら武士になろうとする辰(中村勘三郎)に
父(坂東三津五郎)の命を奪われた兄弟(市川染五郎・中村勘太郎)の仇討ち。

 口の巧い曲者の辰と武士たちのやりとりは
時におかしく、もどかしく。
 
 取り巻く女たち(中村扇雀、中村福助、中村志のぶ)、町人(中村獅堂ほか)、
そしてお坊様良寛(中村橋之助)と、豪華な出演者たち。

 命を“散りゆく紅葉”にたとえるところではしんみり…。
汗だくの熱演、中村勘三郎さんはやっぱり巧すぎる!
 
 収録は8年前の平成17年。若手の息子役2人や中村獅堂さんは、
本当にまだ初々しい感じの若者でした。

 歌舞伎というよりは、現代劇の趣で、ミュージカルのように一斉に動き、
舞台を駆け回ったり、客席通路に登場したり。
 生で見たらもっと楽しそうです。

風立ちぬ(映画)

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 スクリーンで見るジブリ作品は、前回の「コクリコ坂から」に次いで2度目。
大画面で見た方が、美しい風景描写を堪能できます。

 大正〜昭和戦前の町並みや人々…空気感がとってもよく伝わってきます。
 古い建築や写真は、高校生の頃から好きだったから、
この丁寧に描きこまれた絵は、いくら見ても見飽きないほど。

 美しい夢と、天災が起きる過酷な現実、それでも
淡々と飛行機の設計に没頭する、二郎。
兄にふり向いて欲しい幼い頃の“妹”が、昔の自分のようで懐かしい。

 劇中、「草軽ホテル」(モデルは三笠ホテル?)でピアノに合わせて客が
「会議は踊る」を歌うシーンで、
指がちゃんと音の通りの鍵盤を押さえていて、作り込みが細かいと…感心。

 また二郎が上司に呼び出される喫茶店で、バックに流れていたのは
サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」…亡き父が好きだった曲で、思わず涙。

 風にそよぐ草の描写、蒼い空に浮かぶ雲、鉄橋を走る汽車と降りしきる雪。
美しい色彩は、スクリーンで見ないともったいない。

 菜穂子の着物の柄は、懐かしいレトロモダンな感じ、
ワンピースは肩にギャザーが寄ったジゴ袖…花が付いた帽子もシックでした。

 “行間を読むような作品”…というのが見終えた感想でした。
ゆったりした進行だったのですが、場面ごとにいろいろ思い出すことが多くて、
1本の映画を観る時間に、何本分かの満足感を得られた気がします。

 映画を見終えた後は何時間でも語れそうな気がしましたが、
連想したこと(文学)などは、また別の記事で。


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