美術

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 この日は時間もなかったため、“常設”だけを見ましたが、
この特集展示では絵や写真など、ジャンルを越えた展示。
「アンダーグラウンド」「スカイライン」「パランプセスト」という
3つの視点から迫ります。
 
 絵画は佐伯祐三、写真は奈良原一高、高梨豊などがありましたが、
「記録映画」が衝撃的で…他の記憶が吹き飛んでしまいそうです。

 都市の下水道の敷設の記録「東京もぐら作戦」(1966年・岩波映画)。
 昭和30〜40年頃の東京は、まだまだ下水が完備されていなくて、
バキュームカーが狭い路地に入り込み、ホースを使って回収していました。
それが水洗になった…きれいで喜んでいるという女性たちの笑顔。

 下水道工事は炭坑の技術を応用して掘り進み、当時はまだ人力に頼るものも多く、
筋骨隆々の男性達の活躍が光りました。

 下水処理場も着々と整備され、威容を誇ったそれらの施設は、現在も稼働中。
 東京オリンピック、高度経済成長…活気ある雰囲気が伝わる映像でした。

 いつの間にか…自分の幼い頃が
歴史上の出来事になりつつある…感慨深く見つめてしまいました。

 この特集展示は8月4日で終了しています。

※写真の作品は大岩オスカール「ガーデニング(マンハッタン)」

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 彼の名前は、この展覧会まで知りませんでした。
チラシの写真は「オバQ」と名付けられたランプですが、
作品で見たことがある!と思ったのが
「ミス・ブランチ」という、アクリルにバラの花が封じ込められている
ロマンチックな作品でした。

 1960年代後半から、家具、インテリアデザインで活躍した彼の
「夢の中からふっと取り出した」ような、儚げなガラスやアクリルの作品は
眺めていると、懐かしい気分になりました。

 家具は実用よりデザイン重視のもの、
商業空間の「陰影」をグレーの絵の具で描いた独特のセンスは1970年代の香り。

 私自身が幼かった当時、こうした大人の空間を実際に見ることはなくても、
“時代の空気”としてはうっすら実感できていた記憶が、
意外にもくっきりと蘇ってきました。

 倉俣史朗は1934年生まれ。
 終戦後にどっと溢れたデザインを多感な時期に吸収し、子ども時代の記憶と
デザインの仕事を詩人のように接合して紡いでいた…
解説文にある通り、子どもの頃に「こんなのあったらいいなあ」という
透き通った椅子やテーブルが実際にここにある、
そのきらきら感は見ているだけで嬉しくなりました。

 「店舗の室内装飾」は、閉店などでもう無いものも多く
それらは映像資料によって見ることができました。
 壁に投影された当時のクラブやブティックの内部から、
その時代の最先端のモダンな雰囲気が伝わってきました。

 あの頃は、その店が美術館で展示(映像後公開)されるなんて、
思っても見なかったことでしょう。

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 「浦和絵描きに鎌倉文士」という例えがあるそうですが、
浦和市(現・さいたま市)は画家を多く輩出している土地柄。
高田誠をはじめ、寺内萬次郎、須田剋太、田中実、瑛九、小松崎邦雄、斎藤三郎
…多士歳々です。

 なかでも高田誠は、花や風景をやさしい色調の点描で描いた作品で、
市内の壁画や、ホールの緞帳の原画に多く使われました。
 人望が厚く、1961年から「県美術家協会会長」をほぼ30年つとめ、
日展理事長、文化功労者、浦和市名誉市民など、栄誉に包まれた晩年を送りました。

 駅ビルのサクラソウの壁画は、高校生の頃にお目見えして
「わぁきれい!」と嬉しかった記憶、会館の緞帳は幼い頃の発表会の記憶…
誰にでも愛される温かな画風は、当時から大好きでした。

 まとめて見るのは初めてですが、初期の点描ではない絵も、すごく美しくてびっくり。
 四角い点、丸い点、点線、顔を寄せてみると多彩な色彩が目に入り、
引いてみるとそれらが微妙に混ざりあって、素敵な色合いに。

 展示室の真ん中の椅子に座ってゆったりと眺めて、
この町で過ごした時間(幼い頃や学生時代)を思い出して、
優しい気分に浸っていました。

 この近代美術館は、黒川紀章の設計。
開館から30年余りが経過し、この秋から半年間の改装工事に入ります。
 ふらっとこられなくなるのは寂しいけれど、
来春のリニューアルを楽しみにしています。 

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 ここ数年、「国立近代美術館工芸館」でいろいろな陶芸作品を見るうち、
“これ、大好き!”と一目惚れしたのが、松井康成の「練上」の作品でした。
 最初に目にしたものは、春爛漫という色合いが、とても美しいもの。

 今回、個展と聞いて、わくわくしながらやって来ました。
初期の頃はまだ「練上」ではないものを作っていましたが、それもとても見事。

 「練上」(ねりあげ)も、表面がミルフィーユのように層になっている“嘯裂文”、
層にうねりがあって、表情豊かな“破調練上”、鮮やかな発色のものなど、
時代ごとに様々なものが造られていました。
 写真のひまわりの花瓶は「裂日」1995年。

 “練上嘯裂文”は1970年代後半〜で
晩年に近づくと、表面は滑らかになって、光を弾くような“波璃光”へと
研究熱心な松井康成の作品たちは、変化に富んでいました。

 ひまわり等の花も、その練られた土の“絶妙な揺らぎの線”で表現され、
とっても綺麗です。
 “渦巻く模様”のようなものはどうやって作るのか何となく察しがつきますが、
花や風景など「絵画的」な練上は、やっぱり謎…

 でも、そこにある作品がずっと観ていたいくらいに“魅力的”なら、
謎のままでいい気がしました。

 連休中にこの展覧会をやっていた茨城県陶芸美術館に行こうと思ったくらい、
練上の作品が大好きだったから、ここで見られて良かった!
 
 会期は9月23日までです。

相田みつを美術館

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 美術館がある「東京国際フォーラム」と「帝国劇場」は目と鼻の先。
レミゼの観劇前に立ち寄ろうかなあと思っていましたが、
ここ数カ月で行けたのは、フォーラムでのコンサートの日を含む、2回。

 春に来た時のテーマは『日めくり』、夏には『受身』。
 白い紙に墨で文字が書いてあるだけで、どうして
こんなに何度も行っても、飽きないのでしょう…。

 リズム感がある直筆の文字、作品の解説のわかりやすい文章、
時には第二展示室では別の内容の展示もあるし。
 以前の星野富弘さんやみつはしちかこさんとのコラボは素敵でした。

 平易な文章を、ゆっくりと読み、
気になったら何度も読み返して味わい…。

 ここに来ている人たちが一様に素直に感動している姿を見ると、
毎回すがすがしい気持ちになります。

 11月まで帝劇にくることはなさそうですが、このあたりはよく通過するから、
また折に触れて訪れて、心の洗濯をしたいと思っています。


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