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 ピンクを基調としたチラシはとても目を惹き、
もうすぐ終わってしまう〜と、
観劇の前に、ちょっとがんばって時間を捻出して観てきました。

 「描かれた日本美人」という副題の通り、明治〜昭和の
美人を描いた日本画・約80点。
 上村松園、鏑木清方、伊東深水らの有名な作家の初期の初々しい作品から、
ロマンチックな竹久夢二、高畠華宵、個性的な甲斐庄楠音(かいのしょうただおと)…。
 このあたりまでは作風が思い浮かびます。

 チラシの絵は「朝妻桜」栗原玉葉。女流作家です。 
 明治以降、良家の子女の習い事としての絵が普及し、
女流画家も増えたそうです。
 伊藤小坡、池田蕉園、木谷千種、岡本更園、梶原緋佐子ら、
それぞれに個性的で、少しずつ違う女性の表情。

 浮世絵に近いようなぐいぐいと太い線で輪郭を描いたものから、
洋画のような濃淡のはっきりした目元の女性を描いたもの。

 季節感溢れる背景や着物や帯の柄、髪の結い方、
和装ばかりでなく、洋装、スキーウェアもあって、
目を楽しませてくれました。

 このあと、青山劇場に向かい、「スウィーニー・トッド」を観劇。
会期は26日までで、なんとか間に合いました。

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 濃い…。あまりに“こってり”していて、
前日にみた「クラークコレクション」とは、対照的でした。

 チラシなどになっている「ビー玉の自画像」は
この中ではおとなしい絵で、若い頃よりも年代が進むにつれて、
写実の腕は冴え渡り、そこへ“空想や幻想・妄想の世界”が混ざり、
それはそれは、おどろおどろしいものに…。

 卓越した油彩の写実表現で、細密な背景をきっちりと描き、
夥しい人間たちの“阿鼻叫喚”は、目を凝らすと怖くなります。
 私はミケランジェロの最後の審判や、最近みたエル・グレコの
宗教画を思い出すのですが、彼が敬愛するのはレンブラント。

「R氏の像」として、何度も題材になりますが、
顔は牧野氏自身に近いような。
そのほかにもいろいろな「自画像」は、本当にたくさん。

 見終えると、その「牧野氏の顔」が頭の中をぐるぐると周り、こんなに
「酔いそう」とか「夢にまで出そう」と思う展覧会も珍しい、
不思議な感覚でした。

 初めて知った“牧野邦夫という画家”のインパクトは強烈。
やはりこの美術館、展示の企画は
ピカイチだな…と思いました。

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 まず、チラシの美しいルノワールの絵に惹きつけられます。
バラ色の頬をした若い女性と、胸やブーケのバラの花。
風景画・花・美しい少女や女性の肖像が並ぶ会場の雰囲気も、典雅。
 
 全73点の粒揃いの名品は、一番多いルノワール(22点)ほか、
コロー・ピサロ・モネ・ドガ・シスレー・ロートレックは複数、
1点だけがマネ・モリゾ・カイユボット・ドーミエ・ブグローなど。

 印象派のふんわりとした色使い、一見荒い筆触に見えて、
少し離れると、とっても生き生きとした描写になる、
まるでマジックのような作品たち。

 総じて落ち着いた、優美な作品ばかりのこの展示は、
まさしく目の保養となり、幸福感に浸りました。

 ルノワールの「たまねぎ」は、ゴッホのタマネギとは違い、
ほんのりピンクかかった、果物のようだったし、
「鳥と少女」は、柔らかい色調とこちらを見つめる瞳が愛らしく、
毎日眺めていたいだろうなあ…と思えました。

 初来日の作品が多い中「団扇を持つ少女」は、2010年に国立新美術館で開かれた
「ルノワール展」のメインで、チラシの写真になっていたのは良く覚えています。
また会えた…と懐かしく、ジャポニスムの香りを再び味わいました。

 “三菱一号館美術館”は、建物も“雰囲気”があって、「シャルダン展」や
「モダン・パリ」という素材の展覧会は、本当にぴったりでした。

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 以前にここを訪れたときも、中村彝(なかむらつね)が関係する、
「中村屋サロン」の特集でした。
 今回は、彼の「アトリエ記念館開館」を記念したものです。

 国立近代美術館蔵の「エロシェンコ氏の像」(重要文化財)を描いた
「夭折の天才画家」という認識の彼の、短くても充実した生涯を
詳しく見ることができて、さらに感動が深まりました。

 しかし17歳で結核を患い、大きな絵は
立って書かなくてはいけないから大変…というエピソードは、痛ましい。

 中村屋の長女俊子との恋は、「少女の絵」として後生に残りましたが、
成就しなかった…彼女の結婚を知って落胆したらしいのですが、
彼女も結婚後数年で、26歳で病没…そのたった4年前に世を去った
彼も予測できなかった、悲しい事実です。

 彼が描いた下落合の風景や「田中館博士の肖像」なども、
動きのある筆致と心地よい色彩で、
やっぱり天才なのだな…と、その早世が惜しまれてなりません。

 彼の追悼を特集した当時の雑誌も電子データで読めるようになっていて、
会津八一氏が面会し、手紙のやりとりがあったことも知りました。

 37歳の生涯のぎゅっと凝縮した画業、今度は「アトリエ記念館」にも
行ってみたいと思いました。

※展示は先週、12日まででした。

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 会期末の駆け込み鑑賞でしたが、
偶然ギャラリートークに遭遇し、詳しい説明を受けることができました。

 チラシは岡鹿之助「捧げもの」。繊細な点描で描かれたかわいい花たちに、和みます。

 この絵をはじめ、美しい花たちだけを集めた今回の展示は
普段は会社の役員室などを飾っていて、
面会にでも行かない限りは目にすることがなかった、秘蔵の作品たちです。

 展示はほぼ年代順に。ファンタン=ラトゥール、黒田清輝、和田英作、南薫造、梅原龍三郎、
安井曾太郎、小倉遊亀、川端龍子、安田靭彦、前田青邨、速水御舟、山口蓬春、杉山寧、
鈴木信太郎、小磯良平、須田国太郎、中川一政、宮本三郎、伊藤清永、アンドレ・ボーシャンなど。

 洋画と日本画が並んでいたり、多彩な作家たちの
同じテーマでの「競作」は、とても見応えがありました。

 学芸員さんの説明は詳細で、花の絵の背景に描き込まれた「画中画」とか、
生けられている花瓶にも注目するとか、
画家が活躍した時代背景にも及び、興味深かった。

 「捧げもの」のほかは安田靭彦の「鬱金香」のチューリップがかわいく、
前田青邨の「梅」も印象に残りました。


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