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 いつも素敵な企画で楽しませてくれる練馬区美術館。
 今回も最終日に滑り込んで見てきました。

 松林桂月…美しい名前ですが、あまり記憶になかった…
しかし絵を見たら忘れられない作家となりました。

 没後50年という桂月は1876年生まれ。
副題〜水墨を極め、画中に詠う〜とある通り、
晩年の水墨画「夜雨」は、静謐な画面に
息を殺して見入ってしまいました。
 
 墨の濃淡だけでこんな豊かな表現ができるなんて。

 桂月の妻、雪貞も日本画家でした。女性らしい美しいバラの花の絵は、
花びらの色がほんとうに綺麗。刺の先まで行き届いた色遣いです。
 そして彼女はたおやかな美人、製作中の夫妻の写真も、絵になっていました。

 晩年は日本画の色使いが豊富なものが多くなった時代でしたが、
桂月は水墨画(南画)にこだわり、
「夜雨」「竹林幽趣」などの作品を残しました。

 雨の中頑張って観に行った甲斐があった展覧会でした。

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 切手の図案「花嫁人形」の作者、叙情画家・蕗谷虹児。彼の名前は勿論
ずっと前から知っていて、本郷の「弥生美術館」でも目にしたことがあります。
今回は作品数も多く、彼の生涯を網羅したものとなっていました。

 初期の1920年代の「令女界」の表紙たちは、さりげなくアールデコの
香りがします。
少女たちはみな長い睫に縁取られた大きな(でも大き過ぎない)瞳をもち、
小さな口元が愛らしい。
 でも、こんな風貌の少女は当時、まず実在はしなかったろうと想像し、
だからこそ「憧れ」の象徴として人気を博したのかもしれません。

 パリ留学時に知り合った藤田嗣治から贈られた絵もありました。

 心に残ったのは晩年に描かれた「母子観音」。ラファエロの母子像を彷彿とさせる
構図と面立ち。個人蔵ですが、贈られた方もずっとこれを床の間に飾っていたそうで、
とっても癒される絵です。

 嬉しい偶然だったのは、行く途中の電車で読み耽った本にでてきた
吉屋信子の本「花物語」の装丁が蕗谷虹児だったこと。
活字の中に生き生きと美しい絵がはめ込まれた気分でした。

 それにしても。叙情画家さんって、みなさんイケメン!です。
虹児さんも当時としてはエキゾチックな風貌で、
これも憧れの対象となったことでしょう。

 行ったのが展示最終日で、私の“初スカイツリー”とソラマチでした。
博物館は比較的静かでしたが、ツリー展望台あたりは大勢の人たちで賑わっていました。

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 “聖徳太子のお寺に満たされる”…という副題がついています。
 今回はチラシにもある「毘沙門天」と「吉祥天」の
2つの国宝が観られることが楽しみでした。

 仏像の名品のほか、舞楽面、花器、仏具、幡などの法隆寺の仏教美術品。
 平櫛田中(聖徳太子像)、香取秀真(華籠)、六角紫水(香合)、
清水南山(如意・香合)などの近世の美術品=法隆寺への奉納、
そして杉山寧、安田靫彦、和田英作、村上華岳らの法隆寺を題材にした絵画も。
どれもとびきりの名品でした。

 毘沙門天と吉祥天はとっても人間的なお顔で、じっと観ていると
語りかけてくるような気がして…。
 
 お堂の中で、今までの長い長い年月、たくさんの人たちのお話を
優しく聞いてきたのだろうな、と思いました。

 他に、金銅仏の「菩薩立像」(重文)。約1,500年前の作なのに、
鍍金がよく残った袂には、ガラスケース越しに
私の顔がはっきりと写るくらい、綺麗な金色が感動的でした。

 金堂天蓋の飾りの「天人」は素朴な作風でかわいく、鳳凰はシャープな造形です。
 金堂壁画の模写は何通りも展示されていて、消失前に描かれたものもあって、
じっと見入りました。

 隣接する「陳列館」での“壁画の再現”も圧巻!こちらだけなら入場は無料。
 2階は金堂を再現したスペースですが、1階のCGが
何度も観たくらいリアルで優美…動く壁画は、絶対にお勧めです。

 どちらも会期は6月22日まで。

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 見たいところ、行きたいところが幾つもあって、思い切って出かけた久しぶりの横浜。
 ここ「ユーラシア文化館」と、「都市発展記念館」「新聞博物館」は、
みなとみらい線日本大通り駅直結で、横浜で「キャッツ」が上演されていた頃は、
観劇とセットでよく足を運んでいた、想い出深い場所です。

 今回の展示は「福」がテーマ。重要美術品というよりは、
日常生活に深く関わる「工芸品」の版画作品たちです。
 多くは新年の飾りの縁起の良いもの。木版に手彩色したモノたちの鮮やかな色遣い、
特に頬のピンクは、心が浮き立つような綺麗な色味でした。

 そしてこの展示で、かねてから不思議に思っていたことの“謎”が解けました。

 それは中国によくある「福」を逆さにして家のドアなどに貼ってあること。
なぜ、逆さなのか?という疑問。

 「倒福」と「到福」は、発音が一緒なので、あやかっているのがその由来。
他にも縁起物とされる“コウモリ”も漢字で「蝙蝠」と書くと、「蝠」は「福」と、
同じく“金魚”も「金剩」と同じ発音だから、縁起がいいということ。

 作品の中には本当に“金の成る木”がありました。正直ですね。

 お土産に「福」の紙を買ってきました。お正月に貼りましょう…本当は、
今すぐにでも貼りたい気持ちです。

 この文字を見ると、どうしても思い出してしまう方の幸福を、心から願っているから。
どうか福井さんが、一日も早く回復されますように。

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 子どもといえば、学校に行くことは必然。教室を描いた絵(1889年)は、
紙とペンの他、石版も見えます。思わず「赤毛のアン」の、
ギルバートの頭で石版を叩き割ったシーンを思い出しました。

 レヴィ・ストロースという作者名に思わず「あの“悲しき熱帯”の人って
絵も描いたの?」と思ったら、モデルとなった聡明そうな坊やがあの学者さんで、
絵描きはお父さんでした。
しっかりした目、きりっとしまった口元、「栴檀は双葉より芳し」です。
(下の写真の右側、木馬に乗っています)

 ルノアールの息子たちも愛らしく、長い金髪にリボンもついて女の子の装い。
これは幼い頃に病弱な“男の子”ではなく、あえて女装をさせることが
“厄除け”になった時代だからでした。

 そして「音声ガイド」。今回はボリューム満点で、時間が足りなくなったほど。
ナレーションは竹内まりやさん。落ち着いた声のトーンはとっても聴きやすく、
彼女の歌も聴け、クラシックの名曲も盛り込まれて、大満足。

 まりやさんはベルト・モリゾのことは敢えて単独で「働くお母さん」として
解説していますが、時代は違っても私も同じように働く母として、
とても身近に感じられる、すてきな解説でした。

 描かれたのは「こども」ですが、描いたのは「親、大人」です。
子を想う気持ちがじわじわと伝わって、とっても心が温まった内覧会でした。

 こういう“切り口”もあるのだなあと感心しつつ、
早く帰って娘の顔を見たくなりました。

 展覧会場の様子は特別に許可を得て撮影しています。

「こども展」名画にみるこどもと画家の絆は、
六本木・森アーツセンターギャラリーで6月29日まで。


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